第85章 エラー
ケイト「アシタカも?;」
始祖神「もち!」
ケイト「…マジかい;」
間髪入れずに答える始祖神に、ケイトが冷や汗を流すと共に思わず硬直する中…
『多いね…』遠い目
現実から目を逸らそうとし始め、それに便乗するかのようにケイトが別の話を切り出した
ケイト「癌について知ってるか?
ロキ」
ロキ「自分は悪ないってやつやろ?」
ケイト「そのまんまなんだよなあ〜…;」苦笑
笑みが引き攣り、視線を泳がせるように逸らす
ロキ「んなアホにかかりきりにならんでええ
ほっとき
関わるだけ損や
食い散らかされるだけやしな
搾取だけで、一向になんっっっっも返ってこおへんねやから
無償の愛情とは対極に位置するもんやでほんま
けっ!」
ケイト「…(唖然)
ふっ←目を細めて微笑する
ありがとう」会釈微笑
ロキ「どうしても言葉にすんなら、無理の押し売り
無駄の権化」
ケイト「ぷっ^^」
ロキ「搾取ワンマンオンパレード」
ケイト「あっはっはっはっはっはっ!!^^」
最初こそ吹き出す程度で収まっていたものの、ついぞ耐え切れずに吹き出して笑い出した
テロップ『まさに!という感じにやられた!!』
ケイト「ほんとそれ!!あっはっはっはっ!^^」腹抱え
『ぷふっ』
それに釣られるように…笑い出すものが数名ずつ出てきて増えてきた
フィン「まあ兎も角…」微笑
ぱんぱん←フィンが手拍子をし、皆が見やるのを待ってから言葉を発する
フィン「責任転嫁、正当化をしないようにね?」
『勿論!!』
憮然と口を揃えてあるものは強く頷き、あるものは当たり前だとばかりに怒り、言い放った
程無くして…
精霊王の森に着いた、勿論ケイトしか入れないのだが便宜を図らってもらっている
リューとの二人きりの時間という←4840ページ参照
昼ご飯を食べ終えると、2人きりで泉の傍に向かってゆっくりと歩いていった
泉のほとりで休むつもりのよう
ケイト「ここ!」
泉から程近い場所、そこに生えた木が作る木陰を指差した
見晴らしもよく、空気も澄んでおり、透き通った水が光を反射してキラキラと弾んでいるようにも見える
何でも精霊達のデートスポットなんだとか
日向ぼっこをするつもりらしく横になり、それに倣った…
ケイト「気持ちい~ねえ〜」のほほん声
安堵の声に私は頷いた