第85章 エラー
ケイト「そんなこんなで…目覚めたのが、これだったんだ…」
身を覆う程の大きさの羽、後の呼び名・『大いなる翼』を拡げ、操作しながら指差すかのように言う
ケイト「そんな想いが固まって、気付いたら…
次から次に溢れてきて…
「信じて…勇気を出して…
大丈夫…恐れないで…
ずっと傍に居るから」
そう…言ってくれた(微笑)
始祖神が…原初の始祖神が…お母さんが……そう、言ってくれた
「絶対に…守る…‥
(ぎゅうっ!!)←抱き締める
無駄になんか、させない!絶対に!!」
そう想いを固めた瞬間…抱き締めた瞬間……気付いたらこうなっていた
途方も無い力の奔流を感じて、咄嗟に外に飛び出た
その瞬間には既に…ローブが、こんな形状に切り替わっていた←スリット状の創世神の膜を指差す
余波で宿を壊したらまずいと思って外に飛び出て…
それで試しに力を指先サイズに小さく集めようとしてみただけなんだけれど感覚的に;そしたら…あんな町以上の大きさになっちゃって;」冷や汗だらだら真っ青←4928ページ参照
始祖神「戦闘形態だからね!基本これ!!」えっへん!!←満面笑顔で胸を張る、凄いでしょ!と自慢げ
テロップ『熾天使爆誕!!』
リヴェリア「しかし……
そうか…人類が……
だが…弱ったな」顎に手を当てて考え込む
フィン「ああ…」
困り果てた表情で、腕組みをし、各々俯いていた
ティオナ「人類の在り方が「癌」…かあ……
そんなこと、考えたことも無かった」
ケイト「そりゃそうだ
突拍子も無さ過ぎるもん
でも…事実、在り方自体は変わらない
生きていること
その礎になってくれた、『命を落とすことになったとしても守りたいと願い、行動し死んでしまったもの』
『そこ』を「見ることが出来ない、思い遣ることが出来ない
鑑みることも、反省することも、悔やむことも、悔いることも…報いることも、報われるべき存在だと見ることさえも…出来ない」
「それ」が……「癌の罪」だと
そう、教わった
けど…「癌」が人類そのものである場合はどうしたらいいんだろうな…
だからこそ、人類から「癌」が生まれてくるってのも当然だよな
そもそもが負(「癌」)の大本なんだからさ…学びの過程上仕方ないにしても」嘆息瞑目
頬杖をつきながら嘆息を零すケイトに…皆、それぞれ思案顔になっていた