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Unlimited【ダンまち】

第84章 竜の巣





感慨にふけっている所悪いんだが…



目立ってるよ?;



そんな想いを受けてもなお、我関せず…エルは感無量の域に達していた

新婚旅行中に起こった奇跡…
水による竜の谷の撲滅、それは…『夢想の槍』と呼ばれた――
(水による無数の槍、刹那の夢のような如き外観から)


昼の間に…来て1時間にも満たない時間中に起こったそれらは、『昼下がりの奇跡』と称えられることとなる



テラン国の1日は外では3時間に過ぎない←4730ページ参照

昼2時にさらわれて12時間半経って救出されたが、外では1.5625時間しか経っていないという計算になる
5625秒、つまり1時間33分45秒…;


救出された時刻、その時点で外では15時33分45秒ということになる
あれから外に出て、竜の谷行きの直行快速船に乗って移動した訳だが…
竜の谷までの移動に費やされた時間は半時間近く、16時には着いていた

それから1時間にも満たず、全ての討伐と探索を終え、今に至る…;

現時刻は16時半…つまり、30分足らずで全ての行程と作業が終わったということだ;



目まぐるしいにも程がある……;(遠い目)



その間…竜の谷について考察が進んでいた

実際の竜の谷は、赤土の岩で出来た渓谷で…
草木が一本も生えておらず、元々は生物がほとんどいない場所だったという……


海に近い沿岸沿いであることもあり、黒竜が封印されるまではカモメなどが羽休めに寄ることが多かったという

不毛の大地――そう呼ばれていたという



それが…今や、水竜達の声で騒がしいことになっていた……

後に、魔族だと証明書も発行し、人扱いを受けることになる
最早マスコットだが…;


目も黒くてつぶらな瞳をしていて、きゅるんとした容姿に…うん、言わずもがなだね;



例の証明が済んでから…ゼウス・ヘラが唯一大敗かつ主戦力の全滅を期し、残された隻眼の竜・黒竜の子を、正式に僕等が討伐した。ということになった――

歴史に記され、遺されて行くことだろう…



ケイト「結局…水竜達は、ちゃんと産む数を調整できたみたいだね…
よかった」ほっ!

どっと疲れたああ
といった声が聞こえんばかりの様子に、僕は笑った


フィン「そうだね…

お疲れ様。
今日『も』大変だったね…
ゆっくり休もう?^^」

ケイト「うん…」微笑


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