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Unlimited【ダンまち】

第82章 光芒(こうぼう)





その厚意に、甘んじる行為も、乗る行為も…僕の道、その全てを否定する愚行だから……

その生き方に、これまでの全てに、背を向ける行為だから
唾を吐き掛ける行為だから


だから――嫌悪する、憎悪さえするだろう

その腐った在り方を
腐り切った甘えた願望を



くたばれ――とさえ心底強く想う程に、願う程に―――



助けようと頑張ったものに、助けようとも動こうとさえもしない
礼の言葉だけで終わらせ素知らぬ振り

そんな人を心底軽蔑し、唾棄した


今でも本気でそう思っている…虫唾が走る



「癌」は、『自らを大事に想う人達』の献身の上に「胡坐をかき、献身で返そうともしない」
ましてや「無いものとする」

そればかりか…「それ」から守ろうとする人達の想いも、怒りも、何もかもを
悪い部分しか見ていない、「いい人だと受け入れろ、正しい行為だと捉えろ」と一方的に歪められ押し付けられる、話にもならない

そして…『フレイヤ達を、アイシャ達を、アイズ達を』、ずっと使い潰し、巻き込んで危険に晒し続ける


ミノタウロスからアイズに守られても、
初めての魔法でダンジョンで無防備に倒れていた時にアイズに守ってもらっても、
アイズが遠征前にも拘らず修業に付き合ってもらっても、
ミノタウロスとの戦いで倒れた後に、アイズとリヴェリアに地上まで運んでもらって助けられ守ってもらった後も、
遠征からの帰る途中のアイズに18階層で助けられても、
アポロン・ファミリアとの戦争遊戯(ウォーゲーム)までアイズとティオナに修業に付き合ってもらっても、
イシュタル・ファミリア襲撃の後始末及び弊害であるアマゾネス狩りからアイシャ達を、不治の呪詛武器持ち相手に死力を賭してロキ・ファミリアが守っても、
ウィーネを守る為に街中を魔法で攻撃して回って滅茶苦茶に壊して回り、他のファミリアに壊して回った罪を着せて、ロキ・ファミリアがその壊された後始末と片付けの全てを背負ってもなお

何一つとして返さず、感謝もされず、
『それらの献身』を全て「無いものとされる」ばかりか、何一つとして「動きも見向きもしない」


その「行為」は、正しい行為なのだと言って聞かない
それそのものが「歪みという愚行」であるとは、決して「思わない、認めない」

だから「認識を違えたまま暴走を繰り返し」、「癌」となって消滅してしまう――


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