第82章 光芒(こうぼう)
思い当たる節はある
今でも魔力が多い…恩恵を無しにしてもエルフよりも
龍神の龍の血か?回復まではしなくても…アルとディも?
でも油断は出来ない…魔力が尽きれば次は生命力、それが尽きれば死ぬ…
だが私の魔力は、品質はアルとディとは大きく異なる…
魔術式で、全く同じ微量の魔力で検査をしたことがあるが(後に『圧縮禁止魔力品質テスト』と呼ばれる)…
触れるだけで私が途方も無い大きさの火(5m)を出す中、アルとディは灯(5cm)、フィンはもう少し小さかった(3cm)
十分大きい方らしい
圧縮することで一時的に上げれたとしても
『魔力そのものの品質』までは鍛え上げようもないらしく、生涯そのままだと研究結果が挙げられている
アルとディが狙われないということは…『創世神の膜』による影響か?
『神聖な魔力』というのも気になるが…確かに、今になっても品質は衰えてはいない
つまり…魔力の質自体は、精霊王の血の契約によるものではなかったということ……
クリエイトの元となる魔力は、私の魔力でなくてはならないのも知っている…
クリエイトを魔術式で試したが皆は一度も発動出来た試しも無かった、周囲の魔素も取り込み俺の魔力に変換する魔術式を加えてようやくだった…それも、誰であっても、だ
でもクリエイトを宿す不壊魔剣=神剣を作っちゃったんだよなあ…;←1189ページ参照
魔力も魔術式も有さず発動に魔力精神力要らず、クリエイトで無限回数回復;
まあそれは置いといて…
それが故か、リヴェリアがクリエイトは『創世神の膜』起因と見抜いていた←4615ページ参照
宿った原初の神々が要因なら他の原初の魂もまた発現するはず…だが『神聖な魔力』もクリエイトも発現してはいない
ならばクリエイトしか、『創世神の膜』しかないだろう、と
それが今――確信に変わった
敵の狙いは何だ?魔力か?それとも別の何か…?
ケイト「皆は」
神職者「狙われません
あなたを狙うこと以上の利はございませんので」
ケイト「そうか…
よかった」ほっ
神職者「ご武運を」
ケイト「ああ…
分かった、気を付けるよ
国王によろしくな!^^
もし私が攫われたら、皆に教えてくれ」
神職者「承知しました」
おっと…ケイトが出た…
まあいいか
俺(魂)もケイト(私、今世での人格、霊体)も、同じものだから――
