第80章 願い
魂同士が脈動し合いながら、一つの力と化す
今ここに――完全に完成した
らしい
と、言うのも…
始祖神が言っているだけだからに過ぎない
始祖神「だけって何よ!!」
いや、だって確証が
始祖神「完成したって言ったら完成したの!!
教えて何が悪いの!!」
(はっ!)
全く悪くないね!!
始祖神「そうよ!!!」
ごめんn
始祖神「気にしない!!前だけ見る!!!」ふんっ!ふんっ!←ノリノリで前のめり
…ありがとう←目を瞑り微笑
胸に手を当てながら、
天使の梯子と魂から直(じか)に伝わってくるそれに、私は礼を言って感謝した
それに返ってきたのは…こちらこそといった礼だった
いつもありがとう…^^
その声にならない声は、確かに響き…届いたようだった
嬉しそうに何度も光が瞬いて…それから、程なくして消えて行った
伝えたいことを伝え終えて、満足したようだった
それを遠目で見送ってから…帰ることにした
フィン「何をしてるんだい?
色々バタついてたみたいだけれど」
ケイト「!!;」びくぅっ!!
フィン「そうだね…
まずは……
いや…
向こうの僕(桜)から、伝わってるよ?
気にしなくていい
何より…精霊王の半身のお陰で助かったとも聞いている
だが…こんな無茶は、もうこれっきりにして欲しいね
何度目か、もうわからないけれど^^;」
ケイト「うん…ごめんね」申し訳なさそうに謝る←お辞儀
フィン「いいや…不測の事態だったとも聞いているからね?
頑張ったんだろうけれど…
一歩及ばず、といった所だったかな?
でも…本当によかったよ
一番いい形に落ち着いたようだね^^
誰一人として巻き込まず、脅かさず、不幸にもしないままに」
ケイト「そりゃあ……←一杯言いたいことがあって一瞬硬直
頑張ったもの!」ふいっ!!
フィン「ああ…
立派だったよ^^」くす
なでなで←ケイトの頭を右手で撫でる
フィン「……そうか…
新しい力に、目覚めたようだね…
君は先に先に行ってくれるなあ^^;」
ケイト「いや…お前だって目覚めてるじゃん」
フィン「いや…つい、さっきね?
目覚めたてなんだ、まだ(微笑)
付き合ってくれるかい?慣らすのに」すっ←右拳を握り向ける
ケイト「勿論!」微笑し大きく頷く
こつんっ←左拳を握り重ねる