第80章 願い
ケイト「あ~…安心する//」ほっこり
鼻先まで隠れる程の長さ
その襟が立った状態で包まれていると安心するのか、ほっとした表情を浮かべていた
先程までの…冷たく、重く沈んだ表情とは対照的に……
フィン「落ち着いたかい?」くすり
ケイト「ああ…
ごめんな…責任を感じるのはやめるって言ってたのに」俯く←力無く申し訳なさそうに項垂れ頭を深く深く下げる
フィン「ふるふる)←瞑目し微笑と共に頭を振る
(そっ)←その場(ケイトの前)で跪いて屈んで、顔を覗き込む
その君の不安にも…僕は寄り添いたいんだ
その想いをも、支えたい
君である、証だから――」微笑したまま言い聞かせるように囁く
ケイト「!!(瞠目)
……
(くす)
本当…お前には、敵わないなあ^^」
フィン「こちらの台詞だよ^^」にこっ
晴れ晴れとした表情で、笑みを浮かべていた
安心感の溢れる顔で…ケイトは言った
竜の谷に行きたい
最後の秘境を、攻略したい…
そう、言っていた
新婚旅行に挙げたのは…それだけだった
無論、満場一致だった……‥
ケイト「ねえ…フィン」
フィン「ん?」
ケイト「私はさ…
消えないよ
…皆を、消したくは無いから……
それに…それだけじゃない……‥
皆と、生きたいから…
今の…私で^^」
フィン「…‥(ふっ)
ああ…
その方が、君に合ってるよ」目を瞑り微笑
ケイト「……(ふっ)
うん…←目を瞑り微笑
だから……
違えた認識を抱かない為に、繰り返させない為に…頑張っていこうね?
理想の為なら、無関係な人達を巻き込んでもいい、好きにしていい
繰り返しても、増大させてもいい
そんな理屈は、排除していこう」
フィン「ああ…
歪められた理屈だからね?
違えた認識は、歪みを齎す――そしてそれを繰り返すことで、歪みは増大する
更にそれをもまた、偏った見方で善だと自分に都合よく歪められ、また繰り返す
善だと自分に都合よく凝り固まった偏った見方と認識で、身を滅ぼす
自分に都合のいい現実しか見ないから、見ようとさえもしないから」
ケイト「だから――避けなければならない
全てを消滅へ、実在しない死の世界へ誘(いざない)う、歪み(癌)から
その為の教訓であり、自戒だ…」
2人『認識を違えるな
繰り返すな
捨て置け』