第78章 火の都
ケイト「どんなに憎くても、苦しくても…痛め付けて回る方へ走らなかった
人の心を、常に、念頭に置いて考えた…
巻き込まれるだけの連中のことを、第一にさ…
中々に出来ることじゃないんだぞ?これって…
人を出汁にして、正しいってことにする連中なんか…山程いるんだからさ
自分が苦しいから、痛め付けていい
急に意味もわからず苦しめられた側は、痛め付けたらいけない
そういう行為を、正しいって言う奴ばっかだよ…‥
上辺ばっかのちっぽけな連中だ…誰も、そんな所見やしねえんだから
苦しんでる奴は、ずっと苦しみ続けてろってよ…(つー)←涙が頬を伝う
はっはっはっはっはっ^^
馬鹿らしくなるよな…大事に想うのも、守るのも…何をやったって、好きにする理由にしかあげねえんだもん
そういう風にしかしねえんだもん…
どうにもならねえよ……っ←声震え
癌を生み出す世界なんか嫌いだ
人を不幸にすることを、正しいと捻じ曲げて否定する連中も嫌いだ
そんな奴等を優しいなんて言う連中なんか、皆死んじまえばいいんだ
何度思ったかわかんねえ
何度憎んだかわかんねえ
何度慟哭を上げたかもわかんねえ…
でもどうにも出来ねえんだよ!!!!!
出来ねえんだ…
人が、勝手にすることだから…どうにも出来ねえんだ、私には!!!
だから……
だから…
ほっとくしかねえって…
わかってても…………知っても……もういいって…何度言われても……‥
消えてく光景を見て、笑えなんて…出来ねえんだ……
だからお前も…苦しめて回ったりなんかは、出来なかったんだろ?
同じ想いをする
そんな光景なんか…二度と、見たくねえもんな」微笑
エピメテウス「ああ…
ああ――ッ!!
当然だろう!!?
でなければ…何の為に、我が友は…死んでいったんだ
何の為に!
最後まで…死ぬ瞬間まで!我等を…国民を……!!」わなわな
ケイト「それと…同じなんだ
似てんだよ…
そう、思っちまう所が、さ
だから…ほっとけねえんだ
殺して、傷付けて、苦しめて、ハイ終わりなんて…馬鹿なことはねえだろ
俺にも背負わせろよ
全部一人で抱え込んで、暴れて、楽になろうとすんなよ
思考も全部放棄して、お前自身まで、放棄すんな…
どんなになってもいいから、生きろよ…死ぬ最後の瞬間まで」