第78章 火の都
大神殿の奥深く…
案内された先で…エピメテウスの神器の力で、結界で阻まれた
他の皆も同じで、念話での連絡も取れなくなった…
結界に阻まれる中で、僕も教団と応戦しようとした所…結界を壊すのはやめて欲しいと、ケイトから待ったを掛けられた
石碑にはこうあったらしい…
ヘレイオスを飛び込ませろ
さすれば、穢れた炎は、清めの炎となりて、我々を包み守らん
と…
ここで言うヘレイオスとは、ケイトのことらしい…
後はエピメテウスに押し込まれれば、という算段らしいが…
詰めが甘い
教団が挙って僕等以外を神殿に近付けまいと妨害し、ケイトの護衛だと伝えたにも拘らず僕を止めようとし、更には神霊と神器を置いてくるよう諭し行動させた時点で、何かあるのは明白
まあ、穢れた炎にどう影響するかわからない、と言われれば仕方のないことだったんだが……
なるほど――ペテン師とは…プロメテウスの神意を騙り、教団を支配下に置いたエピメテウスのことか?
だが――それが違うということに、僕は気付けなかった
ケイト「大人しく押し込まれてやる気なんかないさ(すっ)←拳を構える
お前の憎しみが晴れるまで、付き合うよ
とことんやろう!」
エピメテウス「!…」
ケイト「?」
エピメテウス「何故だ…何故そこまで付き合おうとする!!?」
ケイト「同じなんだよ…
放っとけねえんだ
……私も……‥何度、この世界を滅ぼしたいと思ったか、わかんねえから‥…
何度も喪って、何度も奪われて、好き放題にする奴ばっかがやりたい放題で…
何も考えてねえ奴ばっかが、人も、心も、痛め付けるばっかで…
命も、想いも、哀しみも、怒りも、怨みも、憤りも…何も、かもを…自分の好きに、侵害してばっかするような連中ばっかりだったよ……
でも…だから……出会えた
それが…すっげぇ、嬉しいんだ
私は…←微笑
お前にもさ、会えて嬉しいよ^^
だって…
お前も、どんなに苦しんでも…やっぱり……自分の手で、害して回る道を、決して選ばなかったもの」
エピメテウス「そんなに偉いものじゃない!!!
あなたのような立派なものじゃ!!!!」
ケイト「違わねえさ…」
慟哭するかのように、声を震わせながら、鼻声で涙目で叫ぶエピメテウスに…ケイトが即座に返してみせた
はっきりと、真剣な顔で