第78章 火の都

アイズ「…え？；

でも…
アルゴノゥト君とか、いい人だって」

ティオナ「あー
そりゃね？

人を助けようとしているだけならいい人だけど
その為に、『他の大事な人』を脅かして回っても、死なせても、何も感じないのはいけないことでしょ？

それをいけないことだって思ったり、反省したり、悩んだり、
で、繰り返さないようにしてるなら、勿論きっと…『人のことを大事に出来る人なんだな』って思ったと思う


それ（アルゴノゥト君がそういう大事に出来る人だって思うこと）が出来なかったのは…『本物（ケイト）』が、目の前にいたからだよ」ケイトを真っ直ぐ見やる

ケイト「！」瞠目ぱちくり
『』うんうん←周囲

アイズ「……（唖然）

（ふっ）
うん」微笑し頷く


ティオナ「アルゴノゥト君は偽物だもん

アルゴノゥト君と来たらさあー

被害を甚大化して、より大ごとにして、死人や犠牲者を増やしただけだったし…
何より、反省もせずに繰り返しまくってたもーん

騙される方が変^^♪」カラカラ笑う

アイズ「……；」ずうううんっ←肩落とし俯く

ティオナ「それに…」

『？』


ティオナ「……

ケイトみたいに、何を受けても大事にしようって感じじゃなくって
自分がやりたいからやってるだけ、って感じだったし…

それで困らせて回ってるのに、苦しませて回ってるのに、
何にも考えてないし、考えようともしないんだもん

それってさ…大事にしてないのも一緒じゃん

ホントは大事にも思ってもいないってことでしょ？


大事にするってのはさ…そんなんじゃなくって……

ケイトみたいに…ちゃんと聞いて、謝って、反省したりして…（瞑目し思い返す）
繰り返さないように頑張って…向き合って……感謝して、大事にして……（微笑し、真っ直ぐ前を向いて、ケイトと向き合う）

そう言うのに…私、救われたし…大事にされてるって思った！^^


だから私…ケイトがいいなって思ったんだもん！！^^」

ケイト「……‥

（くす）

ありがとな」微笑

ティオナ「ふふっ^^

その点、アルゴノゥト君はそう言うの、最初っから全面欠けてたし…

だから…嫌いだったね^^
ワンマンだし、大事にしてるの上辺だけって感じだったし、いっつもそう！

だからさ！大丈夫だよ！私は」にっ←自信満々

その様子を見て、僕は心底心強く思った