第78章 火の都
タイタニックごっこ
ケイト「ほらフィンも一緒に!」
フィン「…わざわざ寝静まった頃を狙わなくても…;」
ケイト「夜だからこそいいの!ロマンチック!」キラキラ
フィン「何の輝きも煌きもないこの光景が、かい?^^;」
ケイト「いーの!!」ふんすっ!
星明かりもなく、どんよりとした暗雲が辺りに立ち込め包み込み真っ暗闇
船首の明かりのみが僕ら二人を照らし
ぎい、ぎい、と軋む音がより一層不安と不気味さを掻き立て続ける
ムードが台無し、怪談風
今にも幽霊が出てきそうな雰囲気なんだが…;←内心滝汗
ケイト「ほら歌って歌って!」
フィン「悪いんだけれど…ロマンチックの欠片も感じないなあ^^;」
ケイト「いーからはい!♪
ザーヒュー♪」
数分経って、一頻り堪能したのか…
ケイト「はい、交代交代」
フィン「いや、僕は要らないんだが;」
ケイト「気分気分♪」ぐいぐいっ
促されるままやった途端
ケイト「今!命を預かっている!!」かっ!
フィン「当然だろう?^^;」
ケイト「突き落としたくなる衝動が…!」わなわな
フィン「やらないと信じているけどやらないでおくれよ?」
ケイト「キスしまくってね…//」ぽつり囁く←ぴとっ、背に体ごと引っ付く
フィン「…//
言われなくてもそのつもりだよ//」目を伏せる
ケイト「きゃあああああ!!//」
だっきいいいいい
フィン「押さないでくれ落ちる!」
すりすりすりすり
フィン「揺らすのもやめてくれないかな?」
ケイト「愛してるうううううぅぅぅうううぁああああああああ!!」
誰か止めてくれ…^^;←切実な独り言(呟き)
テロップ『だがそれを叶えるものはいない!!』
その後…
やれば未来永劫結ばれると聞き
やる人が増え、もっと過酷なら!と盛り上がり…
両足を掴みぶら下がる奇行が奇行を呼び…
噂に尾鰭が付きにつきまくり
もはや原型そのものがなくなった――
行き着いた果て
↓
ティオナ「船首から二人で一緒に海に飛び込んで、無事でいられたら生涯結ばれるんだって」
フィン「どんな苦行だ!!;」
ティオネ「やりましょう!団長!!」キラキラ
フィン「やらないからね!!?;」
ケイト「やろーよフィン!!^^」拳掲げる
フィン「やるか!!;」
夫婦であるが故の甘え
テロップ『どっとはらい』