第78章 火の都
ラピュタ
雲の大地の上にそそりたつ、不可思議な異空間が拡がっている
眼前は雲が覆い尽くし、土も無く、木々がうっそうと茂り、固有種だろうか…
雲の中を海のように泳ぐ、天空魚がいた
原住民はおらず、人もいない、動物もいない、精霊達だけの楽園と化していた…
その楽園の中央には、雲放電が常に光輝いており、夜遅くで暗くても、明かりのように照らし続けている
だが、外からは全く見えず、聞こえず、干渉も一切できないようになっているらしい
コクーンにも取り入れる為、研究も含めて頑張っていた…が……
誘惑には勝てず、雲の上滑りと言うか、ウォータースライダーを堪能し切っていた…
が、目的は果たせていた
ちゃんと結界の取り入れ、実現は出来ていた
それは後世にも伝えられ、長く反映する一因とされることにまでなっている
人とは、社会的な生き物だ。
一人では生きてはいけない。
だから…『自分とは異なる価値観、願い(理想)を持つ他者の存在を受け入れ、時には妥協し、双方の利益が最大化するように関係をうまく築く』(寄り添う)必要が出てくる。
そして、この仕組みを悟り、『うまく他者との関係を築こうと出来るようになること』を、『大人になる』と言うのだと思う。
「単視点的に自分の願いを叶える」なんて「人物像」、ましてや「英雄」等は、現実的には成立しないし、し得ない。
「癌」とは――「単視点(主観)に縛られ、『意味もわからず一方的に巻き込まれる他者』のことを考えずに行動に移した結果、傷付けてしまい、言い訳をして繰り返し、苦しめて回り続け、それ(過ちの部分)ごと正しいと認識し、それを人に押し付けて回ることで、自他を「害悪そのもの」と化させるもの」の総称なのかもしれない
フィン「一体何をする気なんだい?」
そう問い掛けると即座に返ってきた
打てば響くとはこのことだ
その言葉通りに的確な返事がやってきた
ケイト「タイタニックごっこ!」キラキラ
……
え?;
一瞬、意味がわからなかった
が…
ケイトが動き出したことで、やっとわかった
フィン「ケイト…それをやったら沈むんじゃ
ケイト「言わないお約束!」キラン
ピクッ…←何かを感じる
何でだろう…
なにか、フラグが立ったような気が…;(たらたら)←滝汗
テロップ『お約束!』キラン!