第77章 新時代の幕開け
ケイト「魂は有限…
そう、始祖神は言っていた
私の魂が無くなれば、もう…現れることは無いって、絶対って
どれか一つの世界でも同じだって、欠けてしまえば…もう元には戻らないって……
だから…」
もし――
もしも――
消滅したら―――私(ひとり)のせいだ
そう、思念が伝わってきた
リヴェリア「ああ…(ぎっ)←ベッドの上、ケイト(ベッドの中央)の右隣に座る
わかっている(ぎゅっ)←右側から、腕の中に抱き締める
わかったから……
大丈夫…大丈夫だ……
お前一人で、抱え込もうとするんじゃない
お前の悪い癖だぞ?」
ケイト「……うん」ぐすっ
全く…
なんてものを背負わせるんだ…
重過ぎる
今無理に抱えさせる問題ではない!
だが……
だが…
自分を大事にさせるには、それぐらいのことを先に伝えておく必要がある、か…
変えようがない事実だから、というのもあるのだろうが…
いささか、無責任過ぎないか?
ケイトのケアは誰がやると思っている?
沸々と怒りがわいてきた
が…これで自分を大事に出来るように、励めるようになるのならば、とも思う自分もいた
ケイト「大丈夫…ありがとう、落ち着いたよ」なで←未だ抱き締めてくれている腕を撫でる
リヴェリア「そうか…」名残惜しそうに腕を放す
ケイト「クゥーは…
水という概念そのものになったから、いつでも把握しているんだって
水(海)の精霊界も、水に関連する全てを――
侑子『害はないわ
この子自身に、害意は無い
害とするのは…常に人よ
理ね…』嘆息←回想しリヴェリアへ伝達する
確認を取ったが…害はない
害となるか、ならないかは、私達次第だ
恐らく…木という概念の何かになるはずだ」
リヴェリア「そうか……
しかし……」
ケイト「ん?」
リヴェリア「こんな遅くに呼ぶから、てっきり寝屋の誘いかと思ったぞ?」くす溜息
ケイト「!!?
/////」ぼんっ!!
リヴェリア「ふふっ^^
冗談だ…
お前にその気が無いことはとうにこちらは知っている
心配してくれたのだな…」微笑
ケイト「厄介事の種になるのなら、まだ、私一人で済む
そう…思っただけだ」俯く
クゥー「く!!」厄介事にはさせないよ!!←キラーン!!
リヴェリア「ふっ
ああ…
ありがとう」微笑