第77章 新時代の幕開け
すりすり←クゥーがリヴェリアの右肩に乗り、頬擦りする
リヴェリア「ふふっ^^」
なでなで←クゥーの顎を撫でる
手慣れているように見えるのだろうな…
発光する水で構成された鳥、全長…20cmはあるだろうか
この分だと大きさも自由自在なのだろうな
生活しやすいように、邪魔にならないようにと配慮してのこのサイズなのだろう…
ケイト「卵自体は動かすことは出来た
だが、フィンは出来なかった
恐らく…原初の魂で、第一系列に木が無いものには運べないんだろう
辿り着ける可能性の問題として…」
「「……」」
リヴェリア「つまり…」
ケイト「ああ…
この子は…お前に会いたいと望んで、自分の意志で運ばれてきた」
リヴェリア「そうか…
私に、会いに……
それで…?」
ケイト「ん?」
リヴェリア「どうすればいい?
触れれば…お前のその鳥のように産まれるのか?」
ケイト「ああ…卵は、孵るはずだ
触れたその時に……」
リヴェリア「わかった←頷
触れてみよう(すっ)←身を前へ乗り出す
…いいか?」ケイト見やる
ケイト「ああ」
頷かれ、促されるまま触れてみた
瞬間…卵の鼓動が、身近に感じた
純白の光が辺りを包み込む
あまりの美しさに息を呑んだ…
「きゅううううううううう」
そこにいたのは…
「きゅああああああ」
かたかた←卵の殻を踏む音
踏んだ瞬間、芽が生えて木となって鳥へ取り込まれていった
美しい――
第一印象は、正しくそれだった
純白に光り輝く水そのもの、とは対照的に…物質的なものだった。
嘴と足は黒く、目は私と同じ翡翠色で、腹は白く、他はキレイな鶯色をしていた。
棘のような葉が羽毛を形作り、交差して鳥を模していた。
テロップ『その瞬間が…『五大英雄』とされる、一角の神鳥の誕生だった――』
待て、五大英雄だと?
テロップ『人の身でありながら神に至った者達、
ケイト、フィン、リヴェリア、ガレス、アスフィ…!
人ならざる功績を残した、いずれも『原初の魂』なり――!!』キラン
なるほど…そういうことか
いずれ歴史として紡がれるのだろう
それに、小さく頷いた
そして――この鳥の名を、言葉にして、声に出した
リヴェリア「……希望…光…
決めた…
お前の名は、グリーム(Gleam)だ」微笑