第77章 新時代の幕開け
以前、ケイトが力を送った
とは…
精霊神、木の精霊界にある結界のことだ←1871ページ参照
私のその言葉に、ケイトは何を想ったのか……
は、容易くわかった
ケイト「…………;」ずうううん
げんなり、といった様子で俯き、嘆息を零していた
それも深く、深く
肩まで落ちる程に…;
リヴェリア「どうかしたのか?」
ケイト「いや、心底こたえたって言うか;
だってね…?
考えても見てよ
急に本人と同じだと言われたり、お前の命は、魂の存在は、世界の維持、存続に関わっている
なんて言われたら…」
なるほど、言いたいことが分かった
ケイト/リヴェリア『卒倒するでしょう?/卒倒するな』
ケイト「でしょう!!?」ずいっ!
リヴェリア「ああ…
責任の重圧で、押し潰されそうになるのだろう?」
ケイト「そうなんだよ!そうなんだよ!!!
なのにさ!誰もわかってくれないんだよ!!!!
急に言われて急にっていっちばん苦手なのにさあああ!!!」
リヴェリア「落ち着け;」どおどお
ケイト「誰もわかっちゃくれない!!!!」びえええええ
再び突っ伏して、泣き腫らした目で、また泣きじゃくり出した
余程こたえたのだろうな…;
リヴェリア「兎も角…(嘆息)
これに懲りて、自分を大事にしてみたらどうだ?」
ケイト「出来たらとっくに悩んでない!!!」
リヴェリア「ふふっ、そうだな^^」くすくす
ケイト「笑ってる場合か!!;」ぐすん
リヴェリア「いや…済まない
だが…
だがな?」
ケイト「?」ぐすっ
リヴェリア「嬉しいんだ…
私の大事な人が、本当に大事な、代え難いものだと知れて…
お前からすれば場違いかもしれんが…喜ばせてくれ」微笑←愛おしいものを見るように微笑み掛ける
ケイト「………馬鹿//」ぽつり
双眸を覗き込むように、
真っ直ぐにその目を見据え、諭すように声を掛けた
ベッドに胡坐をかいたまま、照れ臭いのか俯いた
ベッドに備え付けられた机、その隣にある2つの椅子
ベッド際に近い方の椅子に座ったまま、私はケイトの頭を撫でた
リヴェリア「大丈夫だ…私が付いている」微笑
ケイト「……ありがと//」微笑
一頻り撫でると、落ち着きを取り戻したようだ
リヴェリア「さて…話を本題に戻すか」真剣
ケイト「うん…神卵だね
世界神様の」真剣