第77章 新時代の幕開け
ケイト「そんな――っ」
フィン「…ケイト?」
ケイト「そんなもん――背負わせるなよ!!!!!!!!」涙&慟哭
瞑目し、高らかに声を上げた
初めて見る表情に、僕まで目を見開いた
次々に涙が溢れ出しては止まらず、悲痛な叫びに、体を震わせながら喉を震わせ、耳朶を打つ
始祖神「………
少なくとも……‥
私は――本気ですよ?」
ケイト「瞠目)!
……‥
じゃあ……(原初の魂の)抗癌化を、存在するだけで周りにまで与えるなんて、馬鹿げた機能を取り払ってよ
嫌いな、奴にまで…
何で、守らなきゃならないんだよ。癌化の脅威からさ…
ウンザリなんだよ…辟易してんの、わかんだろ?」くしゃ←前髪を左手でかき上げる
始祖神「出来ますよ?
でも…あなたはします?」
ケイト「……」
始祖神「出来ないでしょう?
だから始祖神(私)なんです
だから創世神の主たる人格なんです」
ケイト「……やめて」ぽつり←超小声
そんな(大きな)もの(役割)、背負わさないで
始祖神「勿体ない、大事
だから守ろうとする、愛そうとする
でも疲れた
そんな本音を押し殺して、それでも守ろうとして、足掻こうとして、それでも……
守りたかった…でも守れない
癌がいる限り、それは避けられない
魔界は元から無いものになる
でもその直前に、ちゃんと光以外の全てをエネルギーに分解して消滅させておきました
時間も巻き戻して――その全てを
闇も、癌も、消滅させなければならない」
ケイト「もうやめて!!!!!!!!!!!」
フィン「ケイト
ケイト「そんな消滅させる存在なんて生み出すな!!!!
重いんだよ!!!
やなんだよ!!!!
やなもんはどんなに取り繕ったってやなんだ!!!!!
やだああああああああああ!!!!!!!
消滅させなければならないのなら、なんで産んだんだよ
なんで
なんで――っ!!!!!
私も消してくれなかったんだよ!!!!!!
何の意味があったんだよおおおおおお!!!!!!
何の為の存在だったんだよ、何の為の時間だったんだよ、何の為の――
もう―――――わかんないよ!!!
要らないんなら――最初っから産むな!!!!!!!!
私は――何の為にいるんだよ
あああああああああああああああ
あああああ――っっ」滂沱嗚咽