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Unlimited【ダンまち】

第77章 新時代の幕開け





侑子『自分の行動は、決して消えはしない
消えてなくなったりなんかはしない
体に、心に、魂に、刻まれる
だから…背負わなければならない、向き合わなければならない、自分が存在した対価として

決して消えはしないわ…
たとえ…何があろうとも…

だから…重いの
人の命は、想いは…


癌は、それを自分に都合よく捻じ曲げ、歪め、壊してしまう
自分自身でさえも…

癌が、その道をやめない限り、決して、消えない事態へは至れない

諦めなさい…
期待するのも、やめなさい

そうでなければ…食われるのはあなたよ


その言い訳は、自分が人を蔑ろにすることを許して欲しいだけに過ぎない
殊更…行動に起こす余地も無いと、今この時も示し続けているのならば…


自分の行動は、全て自分に返ってくるわ
魂に、心に刻まれて行く

だから―向き合わなければならない、背負わなければならない
同じ過ちを――繰り返さない為にも

それが誠意なの、自分への

ね』

癌については以上の通りで…
消えない事態が現実となるのは、決して出来ない

どう在っても無理、とのことだ


侑子『心がよく似ているわ

小狼達に、四月一日(わたぬき)に
巻き込まないように、一人で抱え込み勝ちな所も


あなたは…本当に強い』

ケイト「そりゃあ鍛えて
侑子『体じゃなくて

心が。

何が起きても、何を与えられても、決して腐らない、成長に変えて魅せる
鋼のような心が』
ケイト「!」

そして対価を求められたそうだ…


ケイト「深海にある、始祖神の涙が循環して、常に浄化されるらしい
代謝みたいなもんで現世にいる内は必要なんだと
それの脱け殻みたいなもんだ」

侑子『脱け殻…』
ケイト「それと海蛇を漬け込んでいる
酒精がかなり強い」
侑子『!!』キラーン!

ケイト「10万年ものらしい
侑子『なんですって』キラーン!

ケイト「で、これが世界樹の樹皮の漬け込んだ1万年もの」

侑子『少し余るわ
何が望み?』

ケイト「小狼のことを…いや、十分に気にかけてくれてるしなあ
うーん

よしっ!

あなたの健康と幸せを願う」ビシッ!

侑子『ぷっ…

ふふっ^^←愉快そう
本当、そっくりね…あの朴念仁に』微笑
ケイト「え?ぼくねん?
なんて?」ぱちくり

侑子『何でもないわ
ふふっ

…今幸せだからそれ以外で^^』にっこり


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