第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
石造りの立派な建物の中、壁画があった
両手を下へ広げて全てを受け入れる女性が蛇を踏んでいた
だが、思考を巡らせる間もなく、声が掛けられた
ケイト「フィン助けてえええええ;」
フィン「あはは;
自業自得だよ」苦笑ぽんぽん←優しく頭を軽く叩いてから撫でる
エル「大丈夫ですか?;」
ケイト「いや…;大丈夫;
じゃれ合いのつもりで、つい;」ぜぇーぜぇー!
始祖神『ふんっ!!』
ケイト「ごめんなさい;(深々お辞儀)
あんまりにもシリアスな空気が長かったもので
フィン「たった数分だよ?^^;」
『あはは…^^;』苦笑
それから…話は続く。
ムー連邦の歴史は、ちょうど10万年になったばかりだと言う…
エル「この雫から精霊王として生を受けたもの、それがオルガナなのです」
ケイト「へえ。そうだったんだ」
エル「元は双子だったのです。
ムー連邦とアトランティス大国に分かたれました」
ケイト「ふむふむ」
フィン「名は?」
エル「オルガノと言いました。
彼は、アトランティスと呼ばれる場所についていったのです。
信頼できる主(しゅ)を得たと…
ですが…」わなわな
ケイト「言い辛いのなら…無理には聞かないよ?」
踏み込まないよう、気遣った。
だが、即座に頭を振り、答えた。
エル「彼等は…彼を、解剖したのです!!!!」
ケイト「あらまあ…;」
フィン「ごすっ)←肘で小突く
ケイト、言葉が軽い;」
エル「いえ…気にしないで下さい。
恩知らずな彼等は、彼を利用するだけ利用し、楽をして力を得ようと解剖したのです。
自分達の身で、精霊王の力の顕現を得る為だけに…!!」
フィン「だがエル…君は、精霊王の半身ではないのかい?」
エル「!
そこまでご存じでしたか…(苦笑)
その通り。私は、オルガナの半身です。
あなた方も…世界樹の精霊の半身なのでしょう?」
フィン「ああ、そうだよ?」微笑
ケイト「アルルェーチェって言うんだ」
エル「聞いたことが無いですね」
フィン「そもそもが交流も無いしね」
仕方ない、と肩をすくめると
それに同調するように、オルガナが大きく頷いた
彼が言うには…森というより、木がそもそもないのでしようがないとのこと。
まあ…深海だからね?^^;
当然と言えば当然のことだった
森の中にも海は無いのだし