第75章 神器、覚醒
ケイト「…私は…要らない存在だと扱われてた…
いない方がいいとまで言われたことの方が多かった…
そんな経験も、心身に刻まれたそれらも、
吹き飛ばしてくれたのは、駆け付けて守ろうとしてくれたのは…
お前達だけなんだ。
だから…その存在に、助けられてばかりなのは…私もなんだ…
私にとって…お前達皆が、英雄なんだ。
誰か一人の為に、己の身も案じずに、飛び込んできてくれる。
守ろうと必死になってくれる、助けようと、そこはダメだと正してくれる。諭して、色々なことを教えてもらった。今もそう…
教えてもらうだけじゃなく与えてもらってばかりだった」くす
アイズ「私…」
ケイト「?」
アイズ「私は…誰の英雄にもなれない。
そう、思ってた…
あなたが、私の英雄になってくれたように…
私も、あなたの英雄になりたかった。助けになりたかった…
何度も助けて、寄り添って、愛して、差別も偏見もしない、優しい人(あなた)に…
英雄に…なれていた?
(あなたにとって…)
胸を…張れる存在だった?」
ケイト「^^(にっ!)
勿論!」
テロップ『断言!&即答!』
アイズ「…←瞠目
……ふっ
ふふっ…^^
嬉しい…ありがとう^^//」
ケイト「こちらこそ…いつも…ありがとう^^//」
そう返事をするケイトへ、アイズが身を乗り出し、唇を奪った
ケイトもまた、応えるように、唇を奪った…
ケイト(果てのない闇の行き着く先は、ここ(光)だった…
それが少しでも長く続いて行くように…頑張ろう!)微笑
アイズ(うん…私も…頑張るね)微笑
自分に言い聞かせるように奮起するケイトに、アイズもまた奮起した
今あるここを、守ろうと…
そう想いを重ね合い、互いに手を取り合った
「「ふふっ^^」」
過去は違えど…想いは同じだったのだろう…
満面の笑みを浮かべる2人に
僕等もまた、笑みを浮かべていた…
同じ想いを――抱くものだからこそ…共感を感じて……
が…
たまらないな…;
テロップ『嫉妬!;』
わかってる;←腕組み嘆息
リヴェリア「さて…感傷に浸るのはいいが場所はどうする?
今から精霊王の森に飛び込む気か?」じと目
ケイト「あ、それについてはもう目星を付けてる
見当があってね?」微笑←上を指差す
『?』
フィン「ああ、そこか」頷