第75章 神器、覚醒
王宮は雲王国エリアにある
雲王国エリアの名の通り、材料は全て『雲』←2031ページ参照
が、その中でも唯一、王宮のみが『石造り』となっている
ただし、原子上『雲で構成された』という言語が付くが…
見た目的にも、雲という『水』を元にしていることからか…以下の効果を示していた…
ケイトの放った神の力の余波を受けた水は…
『傷を癒す神水』へと性質が変わり、未来永劫に渡り湧き続けるという。←2030ページ参照
水のカーテン(3317ページ参照)もまた同様の効果を齎している…
体に害を与える一切を侵入不可とし、エネルギー化させて消滅させる結界となっている
『生を与える、生きた水』だからこそ、自ら息が出来るようにもしているとも推測できる…
と、この話はここまでにしておこう…
ケイト「アイズ……
お母さんに…会いたい?」双眸見やる
あれから…オオセが職場につき、仕事が回り出していた。
それを見送った後
ゆっくりと振り返り、アイズと向き合い…問い掛けた
アイズ「!
………………会いたい、よ?
でも…」俯
ケイト「会う方法が、ある」真剣
双眸見たまま、真剣な表情を崩さないそれに…アイズは、声を震わせながら尋ねた
機会は…いつでもあったはずじゃ、という疑念と共に……
アイズ「何で…今なの?」
ケイト「精霊神からの許可が下りた…
そして…蘇るだけの力も、もう直に蓄えられる。
本来なら…上位精霊が人間を介して蘇るのに、5000年はかかるはずだった。
神の分身=神と同じく不変不老=全知全能。
そこまで力を取り戻すのに時間がかかるはずだった。
しかも…蘇る場所は必ず、生まれた時と同じ環境でなければ、精霊王の森の大樹、世界樹の傍でないと出来ない。
だからそろそろだと思って、精霊神からの許可も予め先にもらっておいた。
アイズが望めば、いつでも出来るように……
アイズが神に至ったお陰で、早まったんだ…
アイズが…頑張ってきたからだよ」微笑
アイズ「……
(口を開き…閉じる)
いつも…そう……」俯
ケイト「ん?」
アイズ「いつも…助けられてばかりだね…」涙を浮かべ、寂し気に微笑む
ケイト「…(それは…私の方だ)
…私こそ、助けられてばかりだよ…」俯
アイズ「!え」
驚愕し顔を上げるアイズに…ケイトは寂し気に呟く