第74章 融和
アイズ「ケイト…もしかして、だけれど…
無かったことにしても…
世界は、そんなに持たない?」
ケイト「…うん。持たないよ」
『!!』
ケイト「創世神の力で、辛うじて押し返して無効化したとしても…
今度は、肝心の世界に取り掛からないといけない。
この世界の限界が近付ているという現状は全く変わっていないし、変わらないから。
守る為に手段を選ばない。
必要以上に壊し傷付け巻き込み、肝心の責任を果たさない。
反省して、必要以上の犠牲を徐々に減らしていくのなら話は変わる。
でも、減らすんじゃなく、力が増すに従って更に増やす方向に行ってしまっているから…
それが存在しているだけで、現在進行形で傷付けられていっている実状は変わらない」
フィン「なるほどね。双方を何とかしないといけないという訳か…」
リヴェリア「だがそれだけの力が無い。
ましてやしたとしても、本人が変わろうとしない限り変わりようがない」
アイズ「ありのままに説明をしたら?」
ケイト「8分だって言われた。
分数の分のね。
つまり…確率にして8%しかない。
沢田綱吉の0%に比べれば遥かにまともだね。
でも…正しい目的で、してしまっているから…
その後で発生した一次災害、二次災害に対し、責任を取らない行為も、何もしない行為も、正しいと思い込んでしまっている。
その根底が変わらないのは、どの世界でも同じだった…
だから、どうにもしようがない。
消す事態は変えられない、とはそういう意味だ」←3760ページ参照
フィン「人を巻き込まない方法を考えること。
それこそが肝心なのだろうね。
その習慣化を身に付けていくべき、と法律化していこうか」
アスフィ「ですが、こればかりはどうにもしようがないかと」嘆息
リュー「ええ…
何故クラネルさんがヘスティア・ファミリア共々消されなければならないか。
そこが疑問でしたが…よくわかりました」
アイズ「頷)
肝心の部分が…改善されないから」
椿「ふむふむ…
原作は、ベル・クラネル一人の為の世界となっていた、という訳か…
だから世界そのものをも消さないといけないし、世界ごと全てを消された。
だが、こちらではそうではないにも拘らず、その負荷が過ぎた為に世界そのものが持たないという仕組みなのだな?」
ケイト「そう!」大きく頷く