• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第74章 融和





神々の叫び、歓声が聞こえた


『その通り!』
『よく頑張った!!』
パチパチ

反応を見るに、原初の魂だけだろうか…

神々の声が聞こえていた…


ようやっと、癌の一番の問題点、その本質を掴めた…

神々にとって一番掴んで欲しい、その本懐を果たした
そのことを祝福し、心から喜んでくれていることが否応なしに伝わってきた
それに思わず微笑し、ガレスとリヴェリアを見ると、同じように微笑していた

ブランシェもノアールも同じようで、笑っていた…


そして…その理由を、周囲へ伝えていた。


ケイト「無罪になることも、また…暴走を呼んでしまう。

それ以外にどうしようもない状況だったことは認める。
その方法以外どうにもしようが無かったことも知ってる。
だが…だからなんだ?

その責を負わなくていいのか?
被害を受けた人が全て自費でなおさないといけないのか?
それを強要しておいて、肝心のそこを放棄しておいて、どこに正しさがある?


勘違いしないで欲しい。


あいつは、悪人ではないよ。
罪悪感を抱いてない訳でも、危機感を抱いていない訳でもない。
だがそれは、仲間の身を案じてのものだ。

一番大きいのは間違いなくそれで、それ以外は二の次なんだよ。

優しいと、見てくればかりにとらわれないでくれ…


人々は…不安なだけなんだ。
二度と、同じような現象が起きないで欲しい。その確証が欲しいだけなんだ。

あったとしても…ちゃんと向き合って、見て、背負って欲しいんだ……

だから…仲間と守りたいそれ以外からすれば、極悪人でしかない……
それ以外にはなれない……


その時のあいつがどれだけしんどいか、辛いか…それはよくわかる。
でも…だからって、そのしんどさや辛さを、人へ与えて、放棄するなって…

ただ生きていただけの、その場その時に居合わせただけの人へ…与えて、当然のような顔をすんなってっ……(涙目震)

ただ…それだけなんだよ……」

フィン「やったことは、君の実父と同じだね」
アスフィ「はっ!)確かに…」

フィン「目的さえ異なれば、その言動がよいものへ転ぶ訳ではない。
ましてや…その傷や想いが、無かったことにはならない」

ケイト「私も…人のことを言えた義理ではないかもしれないけど」

寂しげな表情で俯くそれに…

ケイトに、アイズは何も言えず…同じく俯いた


/ 5987ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp