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Unlimited【ダンまち】

第72章 真相





結局、霊感に関しての返事は僕の方へ来たが、
嘘だと思ってはない、理解してないとかじゃない、と弁明ばかりで、
後々霊感による情報を得たいのが明け透けに、かつ端々に見える言葉ばかりだった。

実際は、嘘となる方の意見を取り、思っている。にも拘わらず、だ―


他国にて癌の誤診を神国民が受け、
その娘が看護をしており、本人も娘にして欲しいと望んでいる状況下で…

その患者の妹である他国民=親戚が口を挟んできた。
こちら(神国)の方が確実に治ると霊感で予知し、伝え、やって来たのだが、その矢先のことである。

それが先述した内容だ。神様曰く「妹は自分が後悔しない為だけに好きにしたいだけ、される人達の気持ちも考えず」とのこと。


実は僕の遠い親戚なのだが、どう転んでも神国には入れないので携帯で言葉を送り合っていた。
ディムナとフィンが同一人物とも思ってないし、もう死んだと思われていたようで、面識もなかったこともあって助かった。

血縁があるとわかれば何を求められるかわかったものじゃない。



「もうやめとき
何をやっても意に介さないのだから無駄」
というお言葉を、神様と主護霊様からいただき、スルーすることになった。

僕の血縁とは言え、申し訳ない。


しかも、「霊感のある人は急に攻撃的になるから、本人には言わないでね」とまで言ってきたのだから、もう何も言う必要もないだろう。
攻撃的にさせたのはそちらだと言うのに、何故怒られているのかも理解しようとしない。

脅しみたいだと、感じることを言うだけ。



絶縁状を叩き付けようとケイトは動こうとしたが、
怒るだけ無駄だから、言ったって聞かないのだから、無理に取り立てる必要はない。

寧ろこれは好機だ。
「あなたはそうなんだね」で終わらせておこう、ほっておこうと言い聞かせた。

「甘い!!」と目くじらを立てていたが、多分…全部に怒っている。
都合よく解釈し好き勝手する輩ばかりがのうのうとのさばり、気を遣う側ばかりが付け入られ搾取されることにも…


たった一人だけ、自らが僕と遠い親戚なのを伝に寄ってくる人がいたが、
「そもそもが王位はケイトにあるので、継承権も相続権も与えられない」と伝えたら即座に去っていった。

末恐ろしい程の図々しさだ、あわよくば狙っていたのだろう。

念の為、親戚であることの記憶を消しておいた。


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