第72章 真相
その後、ケイトにも連絡が来た。
「こんにちは。
ケイトちゃんを信用してないとかじゃないからね。
そのようになるよう祈ってるで。
覚悟の話は私も私の夫に2人が何かあった時に心配やから言っといてと言われて言ってるよ。誤解を生むみたいやから今後は私からは伝えんとくね」
そのように、とは全快についてだろう。
だが覚悟の件は何度も話されていると、
患者の娘からも伝えられており、即座に返事を綴った。
ケイト「あのね、あなたはあなたの姉を舌癌だと思ってるんでしょ?
霊感の聞かれた時に、そう感じるし、神様からもそう言われてるけど?
神殿長の「舌癌」だという言葉を嘘と言うか、
神様と主護霊様の「舌癌じゃない」という言葉を嘘と言うか、
二つに一つしかないし、意見は全くの逆やし相反してるんよ
で、舌癌だと思うこと=あなたは神殿長を取った=はっきり神様と主護霊様の言葉を嘘だと言ってるの
神様と主護霊様のお言葉を嘘であり信用してないって言ってることと直結してるんよ
だから私を信用してないとかじゃないと言われても説得力ないし、
いくら伝えても癌だと思って、神様も主護霊様も信用してないあなたに、もう神様と主護霊様のお言葉を伝えたくはないの
覚悟の話については既にうかがっております
死ぬ前提の最悪の話のつもりと聞こえているし、その上でしか成り立たないものなので、一度で済む所を何度も何度も言って傷付けてきてるようにしか感じません
あしからず」
既読がついて返事が返ってこないと思ったらこちらの方にまたメッセが来ており
「話にならんで。きちんと言い聞かせてや」とあった。
霊感やお言葉を今後も利用する気満々の言葉が他にもずらりと。
生憎と…今回ばかりは全面的にケイトに同感だ。
その旨を伝えきっちりと切り捨てた、全面拒否機能で。
すっかり全快した件は伝えて欲しくないと、本人とその娘の主張でそれだけは伝えず。
神様が本当の価値観を教えている。皆の本性を出させ考えさせている。
人はいい時は来るけど悪い時はこない。自分の都合のいいようにする人間しかおらん。
人間は怖い、気を付けろ。人の価値観に振り回される必要はない。全て巡り合わせとお導き。
と、お言葉を伝え、神国での衣食住を提供した。
まああちらの世界では神国程の技術はないので治るまで時間はかかるが…
