第72章 真相

当初こそ3000人だった。←3173ページ参照
だが、気付けば難民も含めて5万人。←3352ページ参照

そして今や…難民も含め、人口が8万人にまで上っていた。


難民と市民の違いは、細かく言えば…

難民とは、入れない原因が『自らも含め子孫が国へ害を及ぼす未来』のみで、他に行き場も頼りもない人達。←2870ページ参照

市民には、入れない要因の該当も一切合切なく神国へ入れ、
なおかつ、『人からされた同じ理不尽が出来ず、するぐらいなら死を選ぶ』人達のみ。←2547ページ参照


なので…入れはしても、必ずしも全員が市民になれる訳ではない……



にも拘らず、ここまで増えたのは――

あまりにも目に映るもの、結果や金銭だけやたら重視する国と人が多過ぎたせい


他国の、人の心の在り方を重視しない、見えない見ない見抜けない
寧ろ競争できない、徹しられない人を、寄り添って見定めるのではなく
「無能」と排し、差別し、利用して使い捨てにするのも辞さない「非人道さ」の賜物だろう…


だが、同盟の件もあってか、難民が今後増えることはなかった…



難民キャンプ異空間は他の全てと空間ごと分かたれており、神国と決して干渉できないが同じ構造をしている。
神国で新たに建造物が追加された場合、コピー、貼り付けしたから変化も連動している。←2869ページ参照

だが逆に、難民キャンプ異空間での変化は、神国へは連動されない。


難民のでも問題を起こせば国外追放になる。
行き場所がない人は働かないと死んでしまうから、その場所提供の為に作ったからだ。

だが神国は避難所じゃない。
乱れるのが実現する直前に自動で外へ出させるようにした。←2868ページ参照

結界様々と言った所だろう…


国外追放の期間も「起こした問題」の程度によりけりだが、無期限も辞さない。

知った後もなお償おうとは思ってはいない人は、流石に入れない。
どちらにも…



他国の問題が潰えた今、予知ではどの未来でも難民が増えない傾向にある。
増えたとしても他国の方針に合わなかった人達…

神国の職場、学舎へ通う人は神国市民も含めて11万、他国から毎日通う人は数百前後と非常に狭き門。


緊急時には登録地点へ瞬間移動でき、しんどければ治療場で休み治療を受けることが業務、学務とされる為、競争率が激増している。