第72章 真相
フィン「力になれないことも、
それだけの(神の)力を持たないことも…(ぎゅっ)←手を組む力が増す
こうして…話し合うということも、出来ないままに、飛び込んでいってしまう君を…
見送ることしか出来ないことも…
ただ…ただ……歯がゆく、もどかしく感じていたよ」涙目
ケイト「!」瞠目
フィン「あの時も…
身を張って、君を庇うことしか出来なかった…
本当は…君と並んで、共に戦って、力になりたかったんだ。
だが、君は拒んだ…
その意思がわからないわけでもないのに…それ以上に、僕を、その無事を、何よりも願っていた。
わかっている…
わかっているんだ…
だが……それでも!それ以上に…!!
それで、力になれなかったことを、頑張った等と言えない!」涙
ケイト「っ」ぽろ
フィン「やれる手を尽くした等と言えないし、何より――!!
君の力に等、なれたとは、到底言えない!!」瞑目し頭を振る&ぎゅう!←爪が食い込むほどに力を増す
ケイト「がたっ!)わかる…わかるよ!←椅子から立ち上がる
でも…こっちも、わかってよ!
もう、死んだ姿なんて見たくないんだ!!
死を看取るなんてしたくない!!
そんな危険があるなら、私はっ!(犠牲になった方がマシだ!!!」
フィン「甘ったれるな!!!!」真剣&睨視
ケイト「!!」ビクッ!!&瞠目
その声は…家中に響き渡った。脈動する程に、震え渡る程に、力強く…
フィン「それが…君だけだと思うな!!!」
ケイト「……」
フィン「それは、君だけじゃない…
僕も、持っていることだ!!!
いいか?ケイト…
誰もが、持っているんだ…
君一人だけじゃない…
君一人で…逝かせて等はやらない!!
その為に…
その為だけに…!
君と、並べるほどに、神の力を、身に付けた…!!
もう…勝手に、一人で、抱え込まないでくれ。
もっと頼ってくれ。
君を…一人で、死地へ送り出す気持ちも考えてくれっ」
ケイト「……(じわっ)
……うん……ごめん……
前世と、同じ過ち、繰り返す所だったね」
フィン「それを君が言うのかい?」じと目
ケイト「あ、あはは;」視線逸らし
フィン「笑い事じゃない」きっぱり
ケイト「はい;」しゅん
フィン「……頼むよ…」ぎゅうっ←抱き締める
ケイト「…うん」ぽとっ←涙が落ちる