第72章 真相
あなたの道の先に、どうか光があらんことを…
部外者だからなあ…
本来なら、私は……
でも…ここに来れてよかったと、何度も思うよ……
ケイト「ねえ、父上のことなんだけれど…
こういう風に、生き方や信念の中で生きているって…
凄いことなの?」
『当たり前です!!
前世のことを今世にまで持ち越せていたから凄いんでしょうが!
今世でのことが、生きている姿勢として残っている?
そんなのあって当たり前でしょう!!
前世の記憶をなくしてもなお!
根幹として残っている現状こそが!
その意味が!!
尊いんでしょうが!!!』←一言ごとにずいずい詰め寄る
ケイト「はい;」
そんなやり取りを交わした後、朝ご飯を食べることになった。
ケイト「あの四つも込みでなんだけれど…←3532ページ参照
殺しをした当時の気持ち、目的。
後の言動(繰り返さないよう努めるか)、気持ち、目的。
細かいとこはケースバイケースだけど、基本はこの五つが肝なんだって」もぐもぐ
フィン「へえ」
ケイト「意に介さない(気にしない)、被害状況(繰り返し続けることに躊躇い無し)。
犯罪者と常習犯、どちらがより罪深いか。
そこをきちんと見定めなさい、だって」ごっくん
フィン「そうか…
僕からすれば…
君が、部外者だという件の方が驚きが大きいのだけれど?」
ケイト「あ、あはは;」視線逸らし
フィン「まあ…妙によそよそしいとは思ったが、これで合点がいったよ…
無理ばかりするのも…
無茶ばかりして、酷い目に遭っても…まるで他人事のように、
他を重んじて、思い遣る様も……
慈しみの熾天使だとばかり思ってたが」くす
ケイト「ひゃい!!?・・;」ぎょっ!!
目を丸くしたまま、口に肉のベーコンを咥えたまま、叫んで固まった。
フィン「ふふっ^^
…だってそうだろう?
君がいつ、僕等へ力を貸して欲しいと頼った?
どれだけ仲良くなろうと、そうでなかろうと…君は変わらず
守るばかりで、危険から少しでも遠ざけようと、大事なことは何も言わず、抱え込んで、誰にも吐き出せないまま、たった一人で窮地へと飛び込んでいった。
いつだって…どこへだって…ね。
それが僕は悔しかった…」
僕は机の上で両手を組んだまま俯いてケイトから目を逸らし、液体に映る自身の目を見つめていた。