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Unlimited【ダンまち】

第72章 真相





ケイト「父上えええええええええ!

父上!父上っ!!
父上ええええええええっっ!!

うわああああああああああああっっっ」滂沱号泣


私が死んだらいけない理由…

大事に思う人を哀しませる。同じ思いをさせる。
実は、それだけでは足りなかった…


ずっと一人だった。

その孤独は、決して拭い去れないものだった。
そう思っていた。し、ずっとそうだった…



でも…違った…

私の中で、何度も訴えかけてたんだ。
一人だけど…一人じゃ、なかった。

私の中に、父上がいた。訴えかけて、叱咤して、怒って…


それを実感したのが…今だった。



ケイト「理解すんのが遅過ぎんだよ馬鹿あああああ!!」

慟哭を上げ続ける中で、やっと辿り着いた…


一人じゃない…

ちゃんと、中で生きている。
私という、人格の、経験の、礎として――



私を大事にすることが…皆を大事にすることに繋がる…

一人だけど、一人じゃない


その、本当の意味を理解するまで…


何度も、何度でも…訴えてくれていたんだ。

ここにいるぞ!って…
一人じゃないぞ!って…

でもさあ、そんなの…っ!


ケイト「わかりづら過ぎるよ、馬鹿あっ」

笑っているような、泣いているような、そんな表情で、幸せそうに、大粒の涙が、川のせせらぎのように、なだらかに落ちていった……


今世でも、前世でも、わかりづら過ぎる所は、決して、変わっていなかった。

愛する、父上のままだった…



愛してる…

これからも…ずっと……


愛し続けるよ……約束するから…

だから…どうか、笑って、見守っていてね?
この世でも、あの世でも、報われて、どうか幸せになって――





フィン(僕は父上じゃないんだけどなあ…^^;)

テロップ『ムード(空気)がぶち壊しだ!!』


フィン(僕に出来たのは…
胸の内をさらけ出し、ぶつけることが出来る相手として、君の全てを受け止めるぐらいだった。

出来ることと言ったら…精々、付き合うことぐらいだろう。

だが…それは…誰にでも出来ることではない。

君(僕)が、ありのままでぶつかれる相手は、僕(君)しかいない…


泣くのも、怒るのも、当たるのだって…
でもその度に…ちゃんと、前に進めている気がする。乗り越えて…

今回のことは、何より…飛び切り大きなものだと思う)


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