第72章 真相
ただ気に食わない人の悪い点をあげるのと、
された人の気持ちに寄り添って、フラッシュバックレベルに重ねて、怒って悲鳴をあげるのと、
同じ訳がないでしょう?
とのこと…
早い話、ケイトのそれは赤子の悲鳴のようなもの…
怖い、嫌だ、助けて、信じてたのに、避けれる人だって…
それを、思い通りに動かしたいだけと、押し付けと勝手に判断されるわ、殺されるわ、ろくな目に遭わされなかった…
殺された人、傷付けられた人、壊された人、等々…
意図的に繰り返し実害を加えられた人という立場ならいざ知らず…
そうでない立場、同程度に人の気持ちを考えて頑張れてもいない立場の人達が言っているから、
悪評を広める為や八つ当たりや鬱憤晴らしの目的でしているから、
地獄落ちへの加算になっているのだと……
ケイトのそれは悲鳴、
長い間苦しめられ続け、実父をいい人と強要させられ、
誰からも助けられなかった、支えられなかった、当たり散らされる道具、意思を持つことさえ許されない奴隷でしかなかった頃のフラッシュバック、
しない人だと信じたい、笑う人だと信じたくない、一縷の望みをかけたがその実態は違ったと…
何で信じてしまったんだという怒り、今と当時の絶望、
同じ苦しみを、哀しみを、知る人を、味わう人を、少しでも減らしたい。
もしケイトのそれが地獄落ち判定になるならば…
赤子の頃の鳴き声、悲鳴でさえも地獄落ちになる!
…らしい。
ケイト「あのさ…
大本に何かされて暴走して、人へ危害を加えたら加害者?なら…
全員被害者じゃない?加害者じゃない?
お互い気を付けようでいいと思う。
一番の加害者は、「自分が被害者だから、加害者となるものをいくら殺してもいいとする価値観」だ!!」
『その通り!!』
ケイト「それでは殺された加害者の身内、身近な人達が、怒り任せに殺しに来てもおかしくない。
それを殺し続けていっては、死体の山しか残らない!!
戦国時代で見たから学べたことだけど…
血濡れの手を、流れる人(他)の血を増やし続けることを意に介さない奴の手を、
笑って取れる訳があるか!!
大本の根治が最優先。
加害者を魔が差した人のみに!
腐敗と膿を徹底的に出す。
腐敗と膿に類することが出来ないようにする。
それが神国の在り方だ!!」
『頑張れ!!』拍手喝采