第72章 真相
ケイト「立場が変わるだけでこんなに違うんだね
フィン「僕から見れば自分本位で性悪」
ケイト「ワザとでないだけマシ
フィン「ワザとでなければ何人でも殺していいと?
ケイト「ごめん…」
フィン「そんな彼が、口先だけの意図せぬ利己主義者でなくて何だ?」
ケイト「でも骸とザンザスは殺さなかった、傷付けはしたけど、経緯や傷を知った上で
フィン「何ら力にはなろうともしない上に、その傷にも気持ちにも痛みも寄り添いもしなければ、傷を更に上塗りするばかりか本人の意思を尊重ではなく殺し、力を貸して欲しいと求める始末
ケイト「言葉が一々辛辣!ってか言わんでも知ってるし!!;」
フィン「いい加減目を背けるな!彼のしていることから!!
その後で笑っている時点で気付け!傷を付けてボスにはならないとリングを見せつけながら煽り続けるばかりか痛め付けているのはどちらだ!!
ケイト「それを言われると…きついけども;」たらたら
フィン「目を覚ませ!!」真剣
ケイト「でもちゃんと、あっちの私もフィンの台詞変えないようにしてるよ?;」
フィン「当たり前だ!変えられると困る!!
僕自身の意志だ!!!
そもそも…君は、彼に、殺された立場だろう!!?←2564ページ参照
何故助けようとする!!」憤慨←目が血走ってる
テロップ『恭弥が重なっている!』
ケイト「人の気持ちや傷、人生そのものだから、大事にしたい。
でも大事にするでも、力になりたいでも、それしかない。
言ってくれた時の尊重ぐらいしか出来ない。
誰の犠牲もない方が嬉しい。幸せであって欲しい」
フィン「僕を殺した人であってもか?!!」
ケイト「ごめん、無理;それだけは;」ずううん
フィン「なら…頼むから……
自分を犠牲にしてでも、救おうとするのは、想うのは、やめてくれ。
僕等を残して…勝手に、消えないでくれっ」
震える声…を、何とかして喉から絞り出した。
嘆願を込め、地獄落ちにならないで欲しいと願って
ただ一心に、後の幸せを願って、命を張って、殺された。
その心からの清い願いを、祈りにも似た魂からの慟哭を、彼は、平気で踏みにじった。気にせず、笑って、何食わぬ顔で、殺したことがないかのように暮らし続けた。
睨視する人々など意にも介さず、間違ったことは一切していないの一点張り。
なくした後になってから――後悔した
