第71章 改革
軍事大使「そこを吐き違えただけの無能な上司だ。
貴殿が気に病む必要などない」
資産大使「だが…あれを止める術が無いのが現状だ。
悔しくもな…
あの悪癖には、こちらとしても辟易している次第だ」嘆息
軍事大使「国の汚点と言ってもいいぐらいにはな」嘆息
資産大使「うむ。そう呼んでも差し支えないだろう…」
「「ここだけでの話だが」」
散々振り回され、嫌気が刺していたようで、飼い殺しにされている現状に腹を立てている様子だった。
フィン((ほっ)←安堵の息を零し胸を撫で下ろす
よかった…;
裏目に出ることは避けれたようだ)
そう安堵の息をつく中、なおも愚痴は続いていた。
さぞかし手を焼かさせられていたのだろう…
「「はあ~~」」嘆息
資産大使「お互い苦労しますな」
軍事大使「そちらこそ。
軍事において無能だというのに口だけ挟み命令を下す。
公私混同甚だしい、分を弁えない要求ばかりだ」嘆息
資産大使「こちらも似たようなものだ」嘆息
ケイト「まさか腐敗がそこまで深刻になっているとは…」
資産大使「根が深い問題だからな」眉顰め
軍事大使「前線に立たせて死なせる以外やりようもない。
だがずる賢く、盾にしてでも生き延びて、盾にした者達のせいにする」
資産大使「報われんものだ;」天を仰ぐ
ケイト「あの…それを、何とかすることを見返りとして要求できませんか?」
「「何だと?」」瞠目
ケイト「神石を与えること、神剣を与えること、我が国の軍や研究員を駐屯させて学び合うこと。
それらを条件にですが」
資産大使「ふむ…
こちらの得られる条件が破格過ぎんか?」
ケイト「それほど叶えて欲しいことなんです」
軍事大使「言い方を変えれば、あるいは…
だが、そちらの顔に泥を被ることになるが…」
ケイト「構いません。
そちらが幸せであれば何の問題もありm
ビービー!!
ケイト「…;
こほん;正直に打ち明けます…
一番問題なのは、貧富の差です。
貧民街をどうにかして欲しい。救済策を打ち立てて、死にゆくはずの人を助けて欲しい。
そして皆が幸せn
ビービービー!!
ケイト「…;
正直に言う。
苦労してきた人が、報われるようにして欲しい。
そういった機会を掴めるように、そんな世界にしたい」
資産大使「はっ!)だから世界同盟か!」