第71章 改革
資産大使「しかし…これでは駆け引きなどしようもないな」
ケイト「駆け引き0。本心をもってぶつかる。
その手段を選んだのは、貴国方に敬意を示しているからこそです。
最初にこちらが腹を割らねば話になりますまい^^」にっこり
資産大使「喧嘩を売っておるのか?(我ら以上の文明を築きながら」
ケイト「いいえ。←微笑し頭を振る
何分、私は新参者。
一番最初に腹を割ってぶつかるべきは私どもだと考えました」
資産大使「随分と殊勝な心掛けだが…
逆に、逆手に取られることは考えているのか?」
ケイト「そうなろうとも構いません。
それがあなた方の本心であり、願いであるのならば」
資産大使「…
ふんっ!
そんなものは、最初から結界に阻まれて入れんか…
食えん奴だ」ちっ
ケイト「はははっ^^;
誠に相済みません;(深々頭下げる)
こちらの土俵に引き込むような真似を致しました」
資産大使「いいや。間違っているとは言わん。
第一に…
そんな穢れたものを、この国に入れる訳にも行かんだろう。
貴国は清らか過ぎる…」
ケイト「お褒めいただき、光栄の限りです。
我が国、神国コクーンは清い人に合わせた為のもの。
一人一人欠かさず大事にする国です。
そういった人達が、心無い人達により餌にされ、
死んだもの達、死に掛けている者達のみを救済し、国とし、
共に、ありのままでいられる場所とし、生かし合える形としました」
資産大使「そうか…
だが、人員をかすめ取っているとも言えるが?」
ケイト「そのままでは死ぬ者のみですので、死んだも同じでしょう?
それを生かすだけの手段、救済が届かなかっただけ。
私どもは小国なので、動きも早く、フットワークも軽かった為、救済の手が届いた次第でございます。
それに…救う際、その前に必ず許可を取っていたでしょう?
そうしたら必ず口を揃えてこうおっしゃりました。
「役立たずをどう扱おうが貴殿の勝手だ、好きにしろ」と…
泥棒扱いされる謂れがありませぬ。
こちらに来て、役に立つ人材となってから、そう言って取り返そうとされる謂れも…
その民の尊重を無視する在り方も……
それに………
あなた方の国で言う所の死人を、
こちらがどう扱おうが、何の関係がございましょう?」真剣
フィン(際どい!!;)真っ青たらたら←冷や汗塗れ