第71章 改革
どうやら、資産に力を入れている大国の大使は、場の空気をケイトに握られていることが面白くないようだ。苦悶の表情を浮かべている。
だが、軍事に力を入れている大国の大使は淡々と受け入れており、自らの要望さえ通れば他は構わないという雰囲気を醸し出している。
太った人「それだけの力があって、何故分け与えるような真似をする?
詳しくはわからんが…ここだけははっきりさせておかねばな)
同盟でいいんだな?属国でなくていいんだな」
ケイト「はい、勿論です」
太った人「その真意は?」
ケイト「私どもの国は歴史が何分できたばかりで浅いので、学ばせてもらえればと存じます」キリッ←国王モード
太った人「ふむ…」
フィン(流石としか言いようがない;
豪胆…;)たらたら
ここは強気にいかねば、と睨視されているのにも関わらず、
ケイトはにっこりと微笑を向けて笑い掛けて頷き、真剣な表情も交えながら、更に頭を下げた。
ケイト「私どもの向かう方向で発展しました。
ですが、これ以上先にはどうしても進めない。
ならば、別の方向で発展している方々へ学びを乞うしかないと判断しました」
筋肉質「なるほど…それなら話は早い。
貴国に学びの場を与える件、許可しよう。
駐屯地をいくつか明け渡し、我が国の自衛をしながら学んでもらう。
更に、大使館としての今後の利用を認める。安心して過ごせる場とすることをここに確約しよう」
ケイト「ありがとうございます」お辞儀
一先ずは懐に入れ、こちらの出方をうかがうつもりらしい。
懐に入れることで自然と監視も出来、更にはすぐ囲んで捕えることも出来る。
一筋縄ではいかぬ、片方だけ学びを多く取らせはしない。といった姿勢が垣間見える。
先手を打たれたにもかかわらず、ケイトは一切動じていない。
資産大使は僅かばかり焦ったようで、何!?といった表情を浮かべている。
軍事大使はこれ幸いとばかりに、僅かばかり余裕を持って、かすかに口元に笑みを浮かべている。
それにしても…顔に出る人ばかりで本当によかった。
まだわかりやすい。
場の空気も流れも掴みやすい。
狙いも…
筋肉質「こちらとしても貴国の軍備・体制には関心を示している次第だ。
自国にとっても、貴国にとっても、学びになるのなら大いに助かる」
ケイト「こちらこそです」微笑会釈