第71章 改革
周りの受け取り方
「貴国には出来ますまい」←ふっと笑い掛けている
ケイトからの意図
「出来るようになるよ^^」←お力添えしたい一心
善意なのだが、そこを見抜かれていない。
と言うより害意も悪意も一切ないのだが、肝心のそこが伝わっていない。
現時点では…「非常に頭が切れる」「傑物」「底が知れない」「この人だけは敵に回したらいけない」といった印象を抱かれている。
つまり、逆に警戒されてしまっているんだ…;
そこで、例の嘘を付けない魔道具を出した。
嘘をつけば、かつ本音でなければ、警音を出す神にも効く『魔術式』が刻まれた『神具(しんぐ)』を。←2654,2655,2683ページ参照
それを実際に使ってもらい、効果を実感してもらうことになった。
ケイト「私は、他の在り方に口を挟まない。
「緊急性」でもない限り、あなたには『あなたの自由に生きる決定権』があります」←2670ページ参照
淡々と真剣な表情で語るそれに、警音は一切鳴らず、他にも話すことになった。
本音を言うと、要望はあるが無理強いはしないということだ。
そこもまた、ケイトが自分の口から話した。
それから、同盟国になれば必ず「神石を与える」理由について値踏みされていた。
太った人「監視にもなる上、情報全てをこちらのみへ筒抜けにする為ではないか!?」
ケイト「頭を振る)いいえ。
包み隠さず正直に申しますと…
今、現状、常に神石によりありとあらゆる全世界に至る範囲までの予知を入手しております。
なので、渡す、渡さないに関係なく、全てが見えております。あなた方の国も、周辺国も、ありとあらゆる全てが…
その現状を鑑みて、同盟を組むに当たり、不公平であると判断し、渡すという提案を致しました。
更に、結界で、入るのを抑えられたい人物を拒めます。
麻薬とかを持ち込む輩、売買や育成を目論む輩の予防策。←3210,3421ページ参照
他にもスパイ然り工作員然り、あらゆる負の可能性を未然に防げます。
…防げるに、越したことはないでしょう?」
太った人「む…」苦悶
筋肉質「確かに」深く頷く
フィン「まるで僕が欲深みたいだ;」ぽつり
ケイト「?」フィン見やる←ケイトのみに聞こえた
フィン(計算ずくなせいか;)う~ん
それにしても目に余るのは…ケイトの腰が低過ぎることだ。