第71章 改革
目の前の事柄、それをうわべだけとらえてはならない。
目に見える行動や言葉だけで、当時の内面も決まらない。
それを見極める目を養わねばならない。
その上でしたことも、決め付けてやったことも、自分の責任と化すのだから。
だからこそ、吟味し、考えることは大事。
見極める目すらも無いものは、己が私を害したことさえも私のせいだと罵り、謗る。
そんなクズの為に痛める心が勿体ない。時間が勿体ない。
その人は…真剣に、私のことを考えてさえいないのだから…
神様『自分を卑下するのはやめなさい。
怒りも、憎悪も、何もなく…己を含めない他の幸せを、何の見返りも、報いも、求めずに、願い、祈り、乞うことが出来る。
想いを、体で表す。
だからこそ神聖なのです』
神様からそう言われても…
ケイト「私が…そうしたいから。
たとえ、何をされても、殺されかけても、どれだけ傷付けられても…誰も、泣かなかった。寧ろ笑っていた。
だから…私は、いくらでも耐えられるし、耐えてみせる。
偽善だと言われようが、媚びていると言われようが、報われなかろうが、関係ない。
私は…そんな人が、出るべきでないと思っている。
苦しんで、哀しい目に遭わされて、痛い想いをして、誰も助けてくれなくて、聞いてくれなくて、ほら吹きだと言われて…誰一人として――いない
そんな地獄を、私が、与えていいとは思えないんだ…
たとえされたとして、与えてしまったら…その人と、同じだろ?
なら…何の為に、私は、そんな想いをしてきたんだ?(涙目)
だから…どんな想いを受けようが、馬鹿だと罵られようが、死ねと凶刃を向けられようが、なら何々をしろと求められようが…
私が、私を、赦せないんだよっ!!」
神様『茨の道ですよ?』
ケイト「それでいい…
どうせ死ぬなら、この道に生き、この道で死ぬ。
幼い頃からずっとやってきたんだ。今更変えれるか!」真剣
道に、己に、見返りも、報いも、理解も、誰一人にも求めはしない。
前世と同じく、自分の信じる道を、最期の瞬間まで貫き全うする気でいる。
実践している…幾度殺され掛けようと、傷付けられようと…
立場に関係なく、人柄まで決め付けず、されたのと同じことも非道も、決してしないという選択を頑なに取って…
神様が恋に落ちたのは…その瞬間だと言う。