第71章 改革
殺しても心は痛めない。繰り返さないようにしない。
だが争いはもう沢山だ!と言う、そしてまた殺す。
部下でさえも…
だからこそ、ザンザスを取った。
たとえカスがと言われようが、罵られようが、命の保証がある職場の方がいい。
最低限の保障はしてくれる方が、まだ耐えられる。と――
ザンザス「ボンゴレリングと9代目が誤って選んだ!蛮行を尽くしてボンゴレを滅ぼしかけた10代目は!
今!!死んだ!!!
俺こそが、真の10代目だ!!!!」
『デーチモ!!デーチモ!!デーチモ!!デーチモ!!デーチモ!!!!』
ザンザス「ヴァリアーリングをボンゴレリングとする!」
『おおおおおおおお!!!!!』
勝ったものが歴史を作る。
だが、残された史実が、事実とは限らない。
現実とは史実よりも残酷なもので…
勝者にとって都合のいいように書かれ、都合の悪いものは消され勝ちなのだ。
本当の現実がどうだったかは…神様のみぞ知る。
ザンザス「2代目は、初代へせめてもの情けでいいように書いて、そういうことにしてやったに過ぎねえ。
門外顧問は初代ではなく、2代目が作ったもんだ!
日本へとんずらした初代によって残されたハーフリングの決定権を委ね、雲の守護者に戦力として残ってもらう為にな!!」
後に恭弥は門外顧問に、骸は黒曜へ、ランボとイーピンは15歳の為に見逃されマフィアとして生きていくことに。
もしケイトがいた世界であれば、ケイトが一般人マフィアを問わず全員を有幻覚とすり替えて命を助け、丸く収めたのだが…
それらの結果に伴い、ツナがボスだということに納得(いい顔は)されず
いずれにせよクーデターで部下の総意も後押しもあり、ケイトがボスに据えられることになる。
ちなみに、ツナの立場にケイトが収まった世界では未来編がない。←2293ページ参照
初代も10代目も同じケイトの魂で同じ過ちを犯さない人だった。
部下の命に僅かなりとも関われば頑として避け、
力をいくら持とうとも殺しは決してせずさせず、傷付けることでも同様であり、
言葉だけでなく、行動も伴ったもののみ貫き続けてきた。内外共に、敵味方問わず…
人を大事にするものが損をし、しないものが得をする。
そんな狂った地獄とも言える世界を同じく生きる人間として向き合い…共存共栄の道を模索し続けていた。