第71章 改革
「殺せ!」「殺せ!!」「殺せ!!!」
『殺せ!!!!』
集まった全ての人々が声を揃えて叫ぶ中…
ザンザス「10代目…いや、沢田綱吉。
これが、『ボンゴレの総意』だ。
てめえは死ね。
最初からいなかったことにする」
慟哭と共に叫ぶ部下達の想いを背に、ザンザスは語った。
部下も、一人一人、皆、生きている。
各々の家族がある。
なりたくなかったから、で話は通用しない。
その命を預かる身で、捨て駒や捨て石のように死なせた罰は背負わねばならない。
獄寺「てめえが扇動したんだろ!!」
ザンザス「はっ…愚かだな。
今回の失策で何人死んだと思っている?
てめえもボスなら被害者の名前ぐらい、全員言えるよな?」
ツナ「え?…えっと;」
チャンニーニ「10代目」ざざっ←通信
ザンザス「!(ピクッ!)
通信機を撃て!」
だぁんっ!!!!
ザンザス「チャンニーニ…カンニングさせようとすんじゃねえ。
これは、10代目として当然の責務だ」
チャンニーニ「あわわわわ;」真っ青
ツナ「えっと…あの人は…」たらたら
ザンザス「どうした?ここにいる部下になるものの名前も言えねえのか?」
ずっと言えない中…
「まさか…」
「覚えてないのか!!?」
「たった数百の我々さえも!!」
そう動揺に包まれる中、ザンザスは部下一人一人の名前を上げる。
戦死したもの、3865人全て。
更に今いるイタリア本部の数百人の部下と、3865人以上の遺族の人達も込みで…
ザンザス「覚えるのはボスとしての責務だ。命を預かる立場として当然のことだろう?
ボンゴレが攻められていると、どう判別付けるつもりだ?」
その瞬間、10代目へのイメージが確定した。
横暴、ワンマン、独裁者…
思い付きでの命令、更にはこれまで…
10代目の命令で、いい方に転べば全て10代目のお陰、
悪い方に転べば「お前らの努力が足りねえんだろうが!10代目のせいにしてんじゃねえ!!」と獄寺による叱責。
我が身、我が命可愛さに、戦うことを放棄して、わざわざ手を回して己だけ仮死状態にして安全圏に、そして事が丸く収まるまで『狸寝入り』しただけのクズ。
ツナ「もう、やめようよ!
争いはもう沢山だ!!
話し合おう!!」
『お前が言うな!!!!!!』
次の瞬間、ハチの巣にされた。