第71章 改革
「息子は言ったわ!!
「母さん?」
「?どうしたの?」
「俺…親不孝者だったよなあ…?
すさんで、暴れて…なんも、してやれなかった…」
「?急に何言い出すの?」
「俺の金、銀行に預けてあるからさ。よかったら、使ってくれよ」
どぉんっ!!!!←爆発音
ばばばばばばばばばっ!!!!←マシンガンの音
「何!?今の音は!!」
「俺、さ…わかってくれる訳ねえって、決め付けてた…寂しかったんだよ……
共働きで、鍵っ子だったからさあっ;(ぐすっ)
母さん…こんな俺を、見捨てないでくれて…俺の我が儘を聞いて、好きな仕事、辞めてまでくれて…
働けるまで、育ててくれて、ホント、ありがとう。
お陰で、俺…大事な居場所を見つけたんだ…本当なら、紹介したかったし…恩返しも、ちゃんとしたかったんだぜっ?」震え涙
「何馬鹿なことを言ってるの!!!?」
「ごめんな…母さん。
俺、こんな時にしか、言えなかったよ…
これまで、沢山…沢山、迷惑、かけちまって…恩返しも出来ねえで…ごめんな…」
ごつっ←銃口を額に付けられる
「今まで、ありがとう…愛してるよ…母さん^^」
だぁんっ!!!!←銃声
ツーツー←通話が切れる音
安全な所だから大丈夫だ!って…栄転だからって、いつか休み取って凱旋するからって!!
そう、あの子は笑って、イタリアへ行ったわ…!!
信頼した、私が…馬鹿だった!!!(ギリッ)←歯ぎしり
私を息子を返してええええ!!!!」慟哭
「9代目は言った!!
俺が一緒に死ぬ!帰りを待つ家族など俺にはいない!と言った時!!!
「確かに君は孤児だ。
だが…だからこそ、帰りを待つ家族を持ちなさい。家庭を持つ素晴らしさを知りなさい…
それを知らずに死ぬのは、世界の損失に等しい…
だから君はまだ、生きなさい。私の愛する息子よ」微笑
我が子同然に!!俺の名を呼んで下さった!!!
末端の俺の肩に触れ、笑い掛けて下さった!!!!
お前がいつ俺の名を呼んでくれた!!?いつ末端の部下の名を覚えた!!!?
9代目のように呼んだことがあるのか!!?一度として呼んだことがあるか!!!?
覚えたことがあるのか!!!!?
俺は一度としてそれを見たことがない!!!
いつも守護者や限られた者達とだけ笑い合う姿しか見ていない!!!!
他は名すら無いのか!!?何様のつもりだ!!!!!?」
