第71章 改革
事の顛末を、時系列順で整理すると…
1、ボンゴレリングを壊す
マーレリングと拮抗しているからこそ、「争いの火種」になると踏んで壊した。同盟実現の為に。
早い話、ツナの壊す決断と実行は、ボンゴレ狩り実現の立役者であり戦犯。大助かりするのはミルフィオーレだけ。
2、画策
同盟を組む為の交渉に行く前、入江との話し合いで白蘭が同盟を組まず殺すつもりであり罠だと知る。その時に撃たれる弾を、仮死状態になる特殊弾と入れ替えるよう画策。雲雀と入江とツナだけが知っているよう徹底。
入江を倒せば過去に戻れると10年前のツナに言うよう獄寺へ最後に残す。
3、ボンゴレ狩り実現
ボンゴレ本部壊滅。9代目は末端も含めた部下達を生かす為に血路を開いて死ぬ『立派な最期』を遂げる。旅行中の家光や奈々も数の暴力には勝てず死亡。
ツナが交渉の席にて殺害(仮死)。本部の残党はヴァリアーが最後まで『身を張って戦い』、守り抜く。
日本支部だけ無事であり最後まで守られることとなる。
4、過去のツナが来てイタリア本部ではなく日本支部で戦い、白蘭を殺す
「俺はお前を許さない!」と怒りに我を忘れ、白蘭を殺して、「ユニ、ありがとう」と笑う。
過去へ帰っていく。
5、現在のツナが仮死状態から蘇る
実は仮死状態で生きていたことを、日本支部を本部とする決断と共に通達。
それまで身を張って戦うことも無く、自分だけ安全圏で、責任も不始末も誰かに押し付け、懐も体も心も痛めることも労することも無く、ただ寝て過ごして、楽しただけ。
肝心の妻(京子)とお腹の子は無事。だから一般人の京子とハルの2人を仮死状態になるようさせた。
自分達だけのうのうと、悠々と、仮死状態から復帰し、ボス面する?
それに対し、部下が抱いたのは…
憤慨だった…
「させてなるものかっ!!!」
「あんなのをボスにしてたら殺されるだけだ!!!」
場を搔き乱しただけ。
自分の好きなようにして、その不始末で沢山の人を死なせて、尻拭いをさも自分がしたかのような態度で招集をかけられた際、決断したらしい。
10代目を殺し、最初から無かったことにし、10代目は元々ザンザスだったということに。
度重なる失策(偏見による我が儘)、
その度に己では本部や他の支部の部下までは守らない、対策も打ち立てない。
それで喪われた命もあったが、今回は規格外。
