第71章 改革
仇討ち、目の上のたん瘤に思っている人達が決起し、徒党を組み、一丸となって、弱った所へ攻め込むだろう。
同様に、ボンゴレリングがなくなって戦力も大きく低下し、ミルフィオーレによるボンゴレ狩りの実現に伴い、イタリア本部ではヴァリアー以外が壊滅状態。
散り散りになったイタリア本部の部下も、『命を張って通さずに守った9代目』への求心の方が強く、「過去の自分達に責任を放棄」するばかりか「自分達(ボスと守護者)だけ身の安全を確保」し、仮死状態となって嵐が過ぎるのを待っていただけの、その中でも散って行く部下へ何もせずに軽視し続けた10代目を、擁護する声もなかった。
実際の所、10代目の命令でボンゴレリングがなくなったことにより『末端の部下を守れない可能性を重視する』なんてことはしないばかりか、対策不足。日本支部だけ守り、イタリア本部は無視した。現在の10代目に守られた訳でもないし、そもそもがボンゴレリングさえあればこうはならなかった。
それらに伴い、9代目の部下達がヴァリアーのザンザスに嘆願し、9代目を見殺しにして戦うことを放棄した10代目への仇討ちと称し、11代目になる為にクーデターを起こし、他のマフィアからの全面協力もあり、10代目とその味方は守護者含め全員殺された。
実際の現場↓
「弟を返せ!!」「妹を返してええ!!」「息子を返してえええ!!」
非難轟々だった…
獄寺「ちゃんとミルフィオーレを倒しただろ!?
10代目は立役者だろうが!!」
「それは過去のお前らだろ!!」
「お前達は何もせずただ寝てただけだろうが!!」
「9代目が、何て言ってたか知ってるか?
末端の俺に…共に戦って散ろうとした時に…!
「私は老兵だ。覚悟は出来ている。
十分生きた。
だが君はまだ若い…家族を、大事にしなさい^^」
そう手を頭の上において、家族のように!慈しむように撫でて下さった!!
末端の部下の為に、涙まで流して下さった!!
命を懸けて!!血路を開いて下さった!!!!!」くわっ!!
「お前らがいつ末端の部下の為に動いた!!?」
「我々末端には血も涙もないのか!!?」
「それがお前らのやり方か!!!?」
「自分だけ安全圏にいれば満足か!?」
その憎悪が、止められる訳もなく…
大きな数のそれらがうねりとなり、強大な波となって、場を包み込み、一体となった。
