第71章 改革
ケイト「!…え?」
ザンザス「……
偽善だと…綺麗事だと、俺は思った…←2280ページ参照
だが……あの言葉(2282~2283ページ参照)を聞いて、確信した。
……本気で、俺に、幸せになって欲しいのだと」
ケイト「当たり前だ!!」真剣
ザンザス「ふっ)……
てめえは…口先だけの「カス」じゃねえ。
だから、認めてやるって言ってんだ。
胸を張れ!」睨視
ケイト「…うん!!」双眸を真っ直ぐ見つめ返す
スクアーロ「お前…産まれてくる性別、本当に間違えたんじゃねえのか?
男なら、誰もが認めるボスに
ケイト「私は…
女に生まれてきて、よかったよ?
だって…力尽くで、意志でも、言葉でも、何でも…無いものと『されてきた』から。
力が無い状態で産まれたから…虐げられる側の気持ちも、後々うまくやっていけないことも、どちらも幸せにはなれないことを知れた。
力がある状態なら、男なら…力を力とも思わず、気付かずに使って虐げてしまっていたかもしれなかった。
だから…女でよかったと思うよ。
ちゃんと見ることの大切さを知れたから。
力では何の解決にもならないし、問題を先延ばしにしているだけだとわかったから…
力だけでは…確執しか、わだかまりしか、残らない」
『……』
スクアーロ「わからねえな…」
ケイト「?」
スクアーロ「お前からしたら、加害者も同じだろうが」
ケイト「それでも、だ。
その理由は…ちゃんとあるんだろ?
9代目との確執も聞いて、それを…あんな残酷な形で手に入れておいて…
何も感じるなって方が無理だろ?
お前達は、加害者じゃない。
ただ…自分の信じるもの(ザンザス)の為に、存在意義の為に戦って、手に入れる為に頑張っただけだろ?
自分に出来ることを」
スクアーロ「……そういうとこまで見て判断するってことか?」
ケイト「加害者相手なら、何やってもいいなんてこと、絶対ない。
してはならないって思ってる。だからしない。
自分で決めてることだ」真剣
『……ふっ』
直後、爆笑が響き渡った。無論ザンザス含め…
ザンザス「はっはっはっはっはっはっ!!^^
だから…気に入ったっつってんだろ。
決め付けねえ、てめえがな」にや
ケイト「ふっ…ありがと」微笑
ザンザス「ろくに見もしねえ、考えもしねえカスが多い。
期待してるぞ」