第71章 改革
ザンザス「ケイト、お前は…誰よりも10代目だ。
俺が認めたんだ。堂々としろ。
そして…10代目の証を、その手につけてろ。
俺の惚れた女が、簡単に泣くんじゃねえ」
ぽんっ←頭の上に右手を置き
ぐしゃぐしゃ←乱暴に撫でる
ケイト「泣いてんじゃないよ…汗だ(ぎゅっ)←胸元の服を握り締める
汗が、目に、入った、だけだっ!
うわああああああああ!!」
胸の中で泣き叫ぶケイトに、ザンザスは黙ったまま肩を抱き寄せた。
ビーン!!
恭弥「今…何か、ムカつくことがっ!!」わなわな&ぼおっ!!
ディーノ「?何かあったのか?」きょとん
並盛中の応接室にて、リングから炎を出す恭弥に、その場に居合わせたディーノは目を丸くしていた。
恭弥「咬み殺す!」じゃき!!
ディーノ「はあっ!?・・;」
テロップ『八つ当たりである!』
恭弥「死ね!!」
ディーノ「何でだー!!?;」
テロップ『繰り返す。完全なる八つ当たりである!!』
どういう察知能力してるの、恭弥;
ザンザス「…
(最初は、同情だと思っていた…
だが…違うのだと、ちゃんと向き合おうとしているのだと、見ていてわかった…
最初は…戯言だと思い掛けた。綺麗事だと思った。
だが…違った。
本気で信じ、実践しようとしていた…
だから…悪い気は、しねえんだ)
悪くねえ…
負けを認めて
その上で折り合いも付けられなかったから、話に来たって所だろう?」
ケイト「?最初からそう言ってるじゃん」
スクアーロ「言ってねえ!;」
ザンザス「黙れ」ぎろっ!
スクアーロ「!;」びくぅっ!
ザンザス「…お前が、俺達の意思を汲む気でいるのなら、同じことだ…
だから俺はお前へ忠誠を誓った。
俺達の意思も、心も、無碍にすることはしないだろうからな」にや
ケイト「ザンザス…
当たり前だろ!たとえ何年経とうがそうし続ける!!
大事だって…言ったろ?
幸せになって欲しいから、止めたんだよ!
それに…これは、リングに『勝たせてもらった』立場で、堂々とつけれるかって話なんだよ。
それで何もしないまま、意にも介さないまま、リングを自分のものみたいにつけて、力を貸してくれとか、命令なんてされてみろよ!
腸が煮えくり返るよ!!」憤怒
ザンザス「ふっ…そうか…(微笑)
お前はそのままでいろ。
俺が、必ず守る」真剣