第70章 新天地
ケイト「…私には……そんな人の為に、全てを尽くして動き続けるなんてことは無理だ」
フィン「……君も…やり方は違うけれど、距離を取るという方法で、ありのままでいられるようにしてきたじゃないか」
ケイト「でも…それ以上は無理だ。
命の危機に瀕しない限りは…
フィンのように、毎日、その為になるようなことなんて…絶対無理」
フィン「……そうか…
でも僕は…君を、優しい方だと思うよ」
ケイト「!」
フィン「普通なら…僕なら、害するよ。
『あれだけされれば』、最低でも1回はね。
だが君は耐えた。
決して赦せるような内容ではなくとも、どんなに環境が酷く、切羽詰まっても…
その『される側の心痛』を考えて、慮って…
軽んじる人には、虐げる側にはなりたくないと…
これは、僕には無理だ。
だから…眩しかった。
君の優しさに、溺れたくなった…
君のそんな温もりが、僕は大好きで…惚れたんだ…
誰にも、渡しくはないぐらいには…」
ケイト「私だって同じ気持ちだよ…
不器用な優しさに、気付かれにくい温もりに…何があろうと揺るがない強さに…
私は惚れて、溺れたくなった。生涯支えたいって想った。
ツナの優しさより、私は…恭弥の優しさが大好きなんだ^^//
フィンの優しさが、どんなに死んだって、どんなに転生したって、忘れられないし、忘れたくない…
何より…大好きなんだ//」涙&恍惚笑み
フィン「僕もさ…何時も、君に想っているよ。
だからと言って、僕の野望に手を緩めるつもりはないけどね?」片目瞑り微笑
ケイト「もっちろん!!(大きく頷く)
そこに惚れたんだもん、私^^//
その支えになるよ、たとえ――世界を敵に回そうと…
共に居るよ…私も、世界を敵に回してでも…」
フィン「君は生き永らえて欲しいんだが…?^^;」
ケイト「フィンのいない世界に未練なんてない、寧ろ死ね」
フィン「…本音でそういうことを言ってくれるのも嬉しいんだけどさ…//;」悶絶&困惑
ケイト「間違ったら、その時はぶっ叩く。
私が間違った時はよろしく!(ウィンク)
そして――………間違いだと思わぬ道なら…私は共に死ぬよ?
一片も迷わず、ね^^//」片目瞑り笑いかける
カチリ
その時、何かがはまった音がした……
ああ――
これは…もう、逃げられない
逃げたくない―――