第70章 新天地
ケイト「私も…」
フィン「うん?」
ケイト「一生舐めたり嗅いだりキスし続けたり
フィン「そういう意味じゃなくね!!?;」
ケイト「ん?」
フィン「ははっ…^^;
いや……
それごと、好きなんだ。君という存在が…」
ケイト「私もフィンそのものが
フィン「うん、それはさっき聞いた;」
ケイト「言わせてよ!」
フィン「死ぬほど聞いたんだが!?;」
ケイト「愛が止まらないんだよおおおおお!!!どうしてくれんだ馬鹿!!」
フィン「君でブレーキを…!!
いや、僕にも無理だ
ケイト「ほれ見たことかあああ!!
って褒められたことじゃないや;」たらーり←頭をかく
フィン「……初めて言ってくれたね…
そんな芯の強さまで、見てくれていたこと」
ケイト「?フィンは全然動じないじゃない。
私に関わり合いがない限りは」
フィン「……;
別に変わりないつもりなんだけれどね…;」
ケイト「嫉妬、激情、憤怒、爆発、大暴走、え~と他には
フィン「もういい!;十分だ!;」たらたら
僕へ背を向け指折り呟き続けていくケイトに、僕は右手を左肩にかけて止めた。
ケイト「…もう少し、語りたかったな…」
フィン「…十分だよ…^^//;
(それ以上語られると、こっちが困る…;)
…君が、彼を嫌う理由も知っている…
だが、どうしても一つだけ腑に落ちない。
何故…どうして、君は……そんなにも、人の気持ちを重要視する?」
ケイト「………されてきて…軽んじられてきたから、かな。
殺されて、奪われて、壊されて…それでも、やった本人が、その罪をあがなうんじゃなく、『された私のせい』にされた。
私が存在するからだって、親の所有物だからだって…だから、どうするのも親やいじめっ子達の自由で、どっちも、いつも…好きにしてきた。
その罪もあがなわずに…何度も何度も繰り返して……
そんな人じゃないって理由で、優しい人だって周囲の言葉で、全部「あがなわなくていい」みたいな風にされて…
だから…そうされ続けられる側の気持ちってのを、痛いほど知ってる。
だから…どうしたって、『虐げられ続ける側』に共感してしまう。
その側の気持ちってのを、どうしても他人視できないんだ」
フィン「……他人の気持ちへの、理解力…か。
なるほど、確かにこれは聡明だ…
人格に優れる、という意味で」