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Unlimited【ダンまち】

第66章 穢れ





『人としての本分を見失ってはならない』

世界同盟の中で、これだけが基盤とされた。
唯一の決まり事であり、それ以外の在り方は自由とも…

だが勝手な認識や都合で『本分』を捻じ曲げ、歪め、他を己の所有物のように感覚や感情も無視して押し付けたり、高圧的に同じになるよう人を縛ったり振り回してはならない、とも。


裁判をする上において必要なのは「長年身を置いた環境」と「今している行動」に伴う「人の見極め」もそうだが、重要なのは『互いの被害範囲と重さ』だ。
重さをはかる材料は、互いが犯した『事の大きさ』と『被害の広さ』である。

相手が精神崩壊を起こしPTSDやフラッシュバックや人間不信や対人恐怖症となっており、現在進行形で日常生活さえもままならない。
それに対し、もう一方が変わらず日常生活もできるほど人と接しられる上に現在進行形で日常生活ができている。
その時点で後者の重罪が決まる。

「人のせいにするな」という主張があれば、責任の一端を担う存在である自覚が足らないことから更に厳罰化。
人権、もとい壊れつつある感情や心を無視してでも他を追い詰め、他の自由意志が死ぬまで殺し、自身に間違いなどないと一方的に完全に壊れるまで押し付けたことから、減刑の余地はない。

というのが一例であり、「自由意志、その違いまで殺してはならない」とある。



だが、相手を害するという意味合いで全て縛るのは難しい。
現に、法律で縛っていることを自由意志を奪っている、害されているという見方をする馬鹿もいる。

その為、「相手にされて嫌であること」をした場合、取り締まるという方面で決定しかけた。
が、それはそれで嫌だと主張さえすればいくらでも逆に相手を嵌めたり違法行為まで正当化することが出来る為、却下。
違法行為をすることに快感を持つ者、自分の好きにして当然と思う者は、その価値観を持つ集団へ放り込むことを提案したが、それもそれで同じ価値観の者ばかりでは得られるものが無い。


結果…他に感謝せず敬わない姿勢、自身にとって都合の合わない他の違いを悪と見ること、他を軽視し下に見る姿勢、他の心身を殺し否定し傷付ける行為、全てが悪とした。

他は自由。
他を殺すであっても情状酌量の余地がある場合は別。神石で真偽を全て洗い出し、互いの背景と経緯の一部始終を見、真実を持って正当に評価及び処断される。


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