第66章 穢れ
市民カードのない人、外から来た人でも貸し出せるよう、借りる際に市民カードを作ることも可能となっている。
名前と魂の本質を読み取り同期させ、本人のみにしか反応しないカードとして登録しているので逃げることは不可能。←2031ページ参照
それは市民カードの機能は有していない為、登録カードと呼ばれている。
重ねて言うが、返すつもりのない人には元から貸し出すこともできない仕様となっている。
それらに伴い、人は死ににくく、不幸になりにくくなった。
寧ろ、旅人が来た際に病気で急患として治療場に急行され、即座に治される。
その上、外での医療費よりも格段に安い為、非常に大盛況となるばかりであった。
金面の保証も非常に大きいらしい。
上司、部下、先輩、後輩、偉そぶれない環境に関しては…
皆が皆、自分にしかない役職、オンリーワンのそれを与えられ、役割が皆違う。
似た役割があるが、それで比べられないようにする為でもある。
出来ることを上げ、人を下に見ることは誰でもする。
が、皆が皆出来ること違う、よって皆が皆棚上げである。
なので、こう記した。
その人にしかできないことがある。
それを『長所』として見るべし。
人により見方は変わる。経験に伴い、目の付け所も拘りも異なる。
見方により、気付かない粗が誰にでもある。自分や周囲では気付かなくとも、見えないそれが誰にでもある。
それを自覚し、自己分析し、『その上での在りたい形』を模索し、研鑽に励むこと。
その助けとなる存在、それが周囲であると自覚すべし。
全てを目上の人と思い、家族のように大事な、成長には欠かせない存在として接するべし。
その上で、助けとなれるよう動ける人間となるべし。
本当に必要な時に、周囲へ助けを求められる人間になるべし。
無理をして心身を壊すべからず。自らのキャパ、線を見極めよ。
人の長所を見、自らを伸ばすよう努力できる、羨むではなく負けられないと奮起できる人間たれ。
犯したミスに気付かないようであれば指摘し、本人の譲歩できる範囲外であれば言及せざるべし。
譲れない部分の可能性を鑑み、強引に求めるべからず。たとえ親切心であっても同様に。
自己分析の勉強会がある。
その目的は、自分や周囲では気付かない点に着目し自覚することにある。
働く形態は、誰をも敬うように。
