第66章 穢れ
人間ってのは与えられると、叶うと更にって増やしていっちゃうものだし、それにより相手も関係も壊れかねない『危うさ』を持っている。
その大切さが…私の人生に基づいて得た『大きな教え』、なのかもしれない。
でも…それ以上に……その存在は大きいのかもしれないな。
ちっぽけな存在同士が関わり合って、何かしら感じて、得て、こう在りたいと願って、挫折して、絶望して…
本当に…難しいよな、人って…生きるって……
でも一番不服だったのは、少人数のそれが違いと思われないことや…あってないもの扱いを受けることだ!
本当に嫌だ。
せめて人扱いはして欲しい!何で流されるのさ!
せめて…ちゃんと、見て欲しかったなあ』
そういった考えを経て、国営の会社を作る際においても定めた。
例の4つの心得と共に…←2922ページ参照
『人と人とを比べるのがそもそもの間違い。
自分の方が上だと合わせろと偉そ張るのが間違い。
得意不得意が違うだけだろ。皆が皆、得意な所が違うだけ。
それに合わせた役職を考えられないから、譲歩しないから、十二分に生かせないまま終わるんだ。
役職に人を当て嵌めるんじゃなくて、人に応じて役職を作れ。
人の数だけ違っていい、無理やり歪めるな、殺し(傷付け)てでも合わせることを人へ求めるな。
合わせるでも、人によって(合わせられる)限度は違う。
先輩だ後輩だ年上だ年下だ等という差別を無くし、全てへ互いに尊重し敬えばいい。
入るのが速い遅いでなく、その他の不出来に関わらず、纏めるのがうまい人にリーダーを任せればいい。
必要な知識は先にリーダーだった人に教わればいい。
そして本人の意思を最大限尊重する、無論譲れない部分を除いて。
それが最大限の譲歩であり、双方にとっても最大限の得となる。
損して得(徳)取れ。
損をしてでも得を取れる人間たれ。
労せず損もせずにとった得等、身には付かない。
得を取るより名を取れ。
実利的な利益を得ることより、名誉を大事にせよ。
名誉を落としてでも利益に縋れば、人からの信用を無くす。
かと言って名誉に縋るのはダメ。
若い時の苦労は買ってもせよ。
得た苦労に嘆き仕返し等に専念するより、学びに昇華して糧とすべし。
といった感じで纏めていこうと思う』
それに伴い作られた組織、形態があの会社である。