第65章 新たな冒険
君は覚えているかい――?
その時…気付かせたこと」
ケイト「うん…その時になって、ようやっと気付いたんだ。
彼の本質に…」
フィン「君は…自分の過ちに潔癖過ぎるんだ。
自分を責め、責め過ぎて、傷付け、蔑ろにしている。
どうしても出来ないのなら――甘えていいんだ
皆、そうしている。そうして社会が成り立っている。
君一人だけが…全て背負い込む必要なんてないんだ。甘えてくれ。存分に、心行くまで……死ぬほど頑張ってきているのは、ちゃんと見ているから」
ぶっつん
ケイト「わああああああああああああああああああ;;;;;;;」
『!!?;』
アスフィ「どうしたんですか?!;」
ケイト「わがん;;ああああああああああああ;;;;」
フィン/ケイト『よしよし/ああああああああああああああ;;;;;』
なでなで
ぎゅううう
フィン「堰が切れたんだろう。
ずっと気を張って、張り続けて、一つとして取りこぼすまいと頑張ってきたんだ。
張り続けてきた糸が切れたように…」なでなで
ケイト「えっ;;ひっく;;;;うえええええええ;;;」
ノアール「子供に戻ったみたい。鼻水までぼろぼろ;」
フィアナ「元より子供の純粋さを持っているんですよ。
残酷さを除いて…;」
泣き止むまで30分はかかり、それを只管拭い続けていた。
フィン「まず…君がすべきは、疑いの目を持つこと」
ケイト「わかった、ありがとう」頷&微笑&ぐすっ
フィン「そう素直に言える人がどれだけいるだろう(額押さえ考え込む)
君の場合は純粋すぎるから…謀るなんてことはまずないだろうけど…」ちらっ
ケイト「?」フィンの双眸を見入っている
テロップ『何も考えていない!信じ切っている!』
フィン「君を見てると疑うことすら馬鹿らしくなる」額おさえ&嘆息&苦笑
ケイト「???」首傾げ
フィアナ「ケイトですし…;」
アスフィ「所で、あの2つで何を言いたかったのですか?」
フィン「ああ。絶対に国に入れるな!」
ケイト「わ、わかった」頷
フィン「何があってもだ!!」
ケイト「うん…
知った後もなお償おうとは思ってはいなかった。
そんな人は、流石に入れないよ。
でも…せめて、入れない難民の異空間の方へはダメかな?
防衛隊の異空間はこちらにも難民にも、どちらにもすぐ移動できるのだし」