第63章 新たな来訪
小狼「あ、いえ…
(気のせいだろうか?
一瞬…ファイさんから何か感じたような…」
ファイ「……」
黙ったまま、じっと貰ったものを見据えていた。
モコナへ渡すその時まで…
私から手渡された、青い球体の見た目をした『帰還石』を。
神石情報だが…ウォーターパークを堪能し切った後、温泉街で楽しむそうだ。
亡国の件や、保護の件に関しても住民によって伝わっていったらしい。
たとえ死に瀕したとしても仕返しも、悪事もできない、そんな人達を国民としていることもまた同様に…
別れ際、一つ愚痴を零した。
ケイト「版権とか教えてくれた人がいるんだ。
とっても大切な人でね。
頑張り屋で、休みの日だって頑張るんだ。
いっつもいっつも頑張ってさ!
無理しないでって言ってるのに…忙しいだろうに…
今度あったら文句言ってやる!
有給とれって!!」
ファイ「それって文句というより不平?」
モコナ「不満じゃない?」
アスフィ「……ちゃんと…見てくれていた……」ぐすっ←陰で聞いていた
ロボット「心の傷を背負いしあなた!大丈夫ですか!?」
アスフィ「!;違います!」
ロボット「その涙をぬぐわせて下さい!愛しい人のもとへ案内します!」
アスフィ「違いますから!」
ロボット「僕にあなたの傷を癒させてください!マイプリンセス!」←恭しく前へ手を伸ばす
アスフィ「私は迷子ではありません!!
それにこの涙は傷ではなく嬉し泣きです!//」
ロボット「あ、そうでしたか。
失礼しました。では幸せな一時を」お辞儀
迷子と親を巡り合わせるロボットから勘違いされていた。←2526ページ参照
アスフィ「ぐすん…
せっかく…感じていた喜びを噛み締めていた所だったのに……)
台無しです」ぽつり
ケイト「あ、アスフィ」
アスフィ「びっくぅ!!!!)!!!」
ケイト「紹介するよ。
さっき言ってた恩人、アスフィだ」
アスフィ「お初にお目にかかります。よろしくお願いします」お辞儀
モコナ「?泣いてる?」
アスフィ「いえ。
嬉し涙です…(微笑)
それよりも」
『?』
アスフィ「彼女の非常識さには再三苦労することでしょう」
ぐさっ!←ケイトの心に突き刺さる
アスフィ「振り回されることなど無数に」
ぐささっ!
アスフィ「ですが、どうかよろしくお願い致します」深々お辞儀