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不完全な『アダムとイブ』

第27章 epilogue



 歳をとった俺たちは、旅の数は減ったが、きれいな風車や小川のある田舎の長閑な家で暮らしていた

 人間になってもアイドルを続けていたコウも、この頃にはだいぶ落ち着いた様相になっていた

 40歳を過ぎると今度は俳優として、都会に出て行く日も多かったが、この自分達の家が一番の憩いの場だったことは間違いない

 芸能生活での生活習慣や食生活が散々だったからだろうか、

 定年と呼ばれる歳にはコウもついに大病を患い、ユイに看取られながら逝ってしまった

 病に伏せても、彼の姿は美しく、俺にはあれがほしい、お菓子が食べたいと駄々をこねる困った弟だった

 ダメだ...

 なぜ俺はこんな過去を思い出しているのだろうか...

 思い出すと目から熱いものが止まらなくなりそうでルキは腕で目を覆う

 コウの最期を俺は受け入れられなかった
 
 ユーマのことを思い出したからだと思う

 なぜみんな先に逝く...兄より先に逝ってどうするんだ...と

 そんな俺を支えてくれたのはユイとアズサだった
 
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